窓のサッシやゴムパッキンの簡単カビ取り3STEP【カビ対策のプロが解説】

「窓がよく結露するせいで、窓枠にカビが生えて困っている」
「窓のゴムパッキンのカビが酷くて、カビ取りしても完全に除去できない」

寒い日や雨の日など、結露で窓ガラスが曇っているということもあると思います。

カビは水気を好むため、結露する場所やその周辺に多く発生します。

そのせいで窓にカビが発生してしまい、頭を悩ませているという方も少なくないでしょう。

そこで今回は、窓枠に発生したカビの除去方法について解説したいと思います。

他にも窓のカビを防ぐための対策についても紹介するので、是非参考にしてみてください。

この記事でわかること
・アルミサッシのカビ取り方法
・ゴムパッキンのカビ取り方法
・木製部分のカビ取り方法
・窓にカビが発生する原因
・窓のカビを防ぐための対策

1.窓枠のカビ取りする前に準備しておくこと
   1-1.サッシもパッキンもカビ取りマイスターキットで除去できる
   1-2.事前準備
   1-3.カビ取りの注意事項
2.【STEP1】アルミサッシのカビ取り方法
3.【STEP2】ゴムパッキンのカビ取り方法
4.【STEP3】窓枠の木製部分のカビ取り方法
5.窓のカビを放置してはいけない理由
   5-1.カーテンや床にもカビが広がる
   5-2.カビアレルギーなどの健康被害
6.窓にカビが発生する一番の要因は「結露」
7.窓のカビを防ぐための5つの対策
   7-1.結露したらすぐに拭く
   7-2.結露防止アイテムを使用する
   7-3.こまめに換気する
   7-4.定期的に窓の掃除をする
   7-5.除湿する
8.まとめ

1.窓枠のカビ取りする前に準備しておくこと

窓枠と一括りに言っても素材によってカビ取り方法が異なるため、箇所ごとにやり方を紹介します。

今回解説するのは以下の箇所です。

①アルミサッシ
②ゴムパッキン
③窓枠の木製部分

通常これらのカビを除去する場合、それぞれカビ取りに使う液剤を変えなければいけません。

例えばゴムパッキンだと市販のカビ取り剤を使用できますが、アルミや木材では使用することができません。

アルミサッシや木製部分のカビ取りを行う場合は、消毒用エタノールや中性洗剤などで行うことになりますが、カビの菌は非常にしぶといため、これでは完全に除去できないことがあります。

また、ゴムパッキンのカビは酷い時だとスプレータイプのカビ取り剤では上手く浸透しないことがあるため、ジェルタイプのカビ取り剤が必要になってしまうこともあり、すべて用意するのはとても大変でしょう。

そこでおススメしたいのが、カビ取りマイスターキットです。

1-1.サッシもパッキンもカビ取りマイスターキットで除去できる

カビ取りマイスターキットはカビ取り業者が使用している液剤を誰でも使用できるように改良した商品です。

プロ用の液剤なので殺菌力が高く、今までカビを除去できなかった場所でも死滅させることが可能です。

また殺菌力が高いといっても、市販のカビ取り剤とは違って安全性の高い液剤になっています。

例えば市販のカビ取り剤の場合は、毒性の強い水酸化ナトリウムが含まれているため、最後に水で洗い流せる場所でないと成分が残ってしまう恐れがあります。

しかしカビ取りマイスターの除カビ剤は水に分解できる次亜塩素酸を主成分に作られていて水酸化ナトリウムのような毒性の強い成分は入っていない為、木材や壁紙のように水で洗い流せないような場所でも使用することが可能です。

またキットの中にはジェルタイプの除カビ剤も含まれているので、ゴムパッキンのカビが酷い場合もキット1つで対処可能です。

更に防カビ剤もセットなので、カビを除去するだけでなく再発を防ぐこともできます。

今回はこのカビ取りマイスターのライトキットを使用したカビ取り方法をご紹介します。

1-2.事前準備

用意するもの
・カビ取りマイスターキット一式 (除カビ剤、除カビ剤ジェルタイプ、防カビ剤、ハケ、カップ)
・雑巾
・バケツ
・綿棒(必要な場合)
・マスク
・ゴム手袋
・ゴーグル
・長袖の服(色落ちしても問題ないもの)

カビ取りマイスターキット以外でカビ取りに使う道具は雑巾とバケツだけです。

あとは隅など細かい場所の汚れを除去したい時に綿棒を使用するだけなので、ほとんどの方は家にあるものでまかなえるでしょう。

身に付けるものとしては、万が一液剤が飛び散っても問題ないようにゴーグルやマスク、ゴム手袋、長袖の服を用意してください。

除カビ剤には漂白効果があるため、色落ちしても問題がない服を着用するようにしましょう。

また、カーテンをかけたままカビ取りすると、除カビ剤が付着して色落ちする可能性があるので、作業を始める前にカーテンを外すことをおススメします。

1-3.カビ取りの注意事項

注意事項
・必ず換気する
・他の液剤と混合しない
・目立たないところで試してから作業を行う

カビ取り作業中はカビの胞子が舞うため、必ず換気して行ってください。

また他の液剤を混合するようなことはしないでください。

木材など素材によっては色落ちする可能性があるので、目立たない場所で試して、問題がなければカビ取り作業をするようにしましょう。

2.【STEP1】アルミサッシのカビ取り方法

①アルミサッシの汚れを雑巾で拭き取る
②除カビ剤を塗布してしばらく放置する
③除カビ剤を雑巾で拭き取る
④防カビ剤を塗布する
⑤自然乾燥させる

①アルミサッシの汚れを雑巾で拭き取る

カビ取りを始める前に硬く絞った雑巾で汚れを取り除いてください。
レールの隅など雑巾では拭き取りにくい部分は綿棒を使用すると汚れが除去しやすいです。

②除カビ剤を塗布してしばらく放置する

カップに除カビ剤を注ぎ入れてください。
ハケを使用しながら、カビが発生している部分やその周辺に除カビ剤を塗布していきます。
そして10~30分ほど放置します。

③除カビ剤を雑巾で拭き取る

硬く絞った雑巾で除カビ剤を拭き取って、乾燥させてください。

④防カビ剤を塗布する

除カビ剤が入っていたカップとハケをしっかりと洗い流した後、カップに防カビ剤を注ぎ入れます。
ハケを使用しながら、カビ取りした箇所に防カビ剤を塗布していきます。

⑤自然乾燥させる

防カビ剤は拭き取る必要はありませんので、このまま自然乾燥させて終了です。

3.【STEP2】ゴムパッキンのカビ取り方法

①ゴムパッキンの汚れを雑巾で拭き取る
②除カビ剤を塗布してしばらく放置する
③除カビ剤を雑巾で拭き取る
④防カビ剤を塗布する
⑤自然乾燥させる

①ゴムパッキンの汚れを雑巾で拭き取る

カビ取りを始める前に硬く絞った雑巾で、ゴムパッキンに溜まった汚れを取り除いてください。

②除カビ剤を塗布してしばらく放置する

カップに除カビ剤を注ぎ入れてください。
ハケを使用しながら、カビが発生している部分やその周辺に除カビ剤を塗布していきます。
カビが酷い部分はジェルタイプの除カビ剤を使用しましょう。
それから10~30分ほど放置します。

③除カビ剤を雑巾で拭き取る

硬く絞った雑巾で除カビ剤を拭き取って、乾燥させてください。

④防カビ剤を塗布する

除カビ剤が入っていたカップとハケをしっかりと洗い流した後、カップに防カビ剤を注ぎ入れます。
ハケを使用しながら、カビ取りした箇所に防カビ剤を塗布していきます。

⑤自然乾燥させる

防カビ剤は拭き取る必要はありませんので、このまま自然乾燥させて終了です。

4.【STEP3】窓枠の木製部分のカビ取り方法

①汚れを雑巾で拭き取る
②除カビ剤を塗布してしばらく放置する
③除カビ剤を雑巾で拭き取る
④防カビ剤を塗布する
⑤自然乾燥させる

①汚れを雑巾で拭き取る

カビ取りを始める前に硬く絞った雑巾で汚れを取り除いてください。

②除カビ剤を塗布してしばらく放置する

カップに除カビ剤を注ぎ入れてください。
ハケを使用しながら、カビが発生している部分やその周辺に除カビ剤を塗布していきます。
液剤は下から上に向かって塗るようにしてください。
垂れている液剤があるようでしたら、後が残らないように雑巾で拭いてください。
それから10~30分ほど放置します。

③除カビ剤を雑巾で拭き取る

硬く絞った雑巾で除カビ剤を拭き取って、乾燥させてください。

④防カビ剤を塗布する

除カビ剤が入っていたカップとハケをしっかりと洗い流した後、カップに防カビ剤を注ぎ入れます。
ハケを使用しながら、カビ取りした箇所に防カビ剤を塗布していきます。
この時もハケは下から上に向かって塗るようにしてください。

⑤自然乾燥させる

防カビ剤は拭き取る必要はありませんので、このまま自然乾燥させて終了です。

5.窓のカビを放置してはいけない理由

窓のカビ取りは手間が掛かるので、「また時間がある時にカビ取りしよう」「カーテンで見えないからとりあえずこのままでいいか」などと後回しにしてしまうこともあるかもしれません。

しかしカビの放置はデメリットしかないため、見つけたらすぐに行動することが大事です。

ではカビを放置するとどのようなことが起こる可能性があるのでしょうか。

5-1.カーテンや床にもカビが広がる

カビはただの汚れではなく菌なので、放置しておくと繁殖していきます。

特にカビは、湿度が高い場所や濡れている場所では繁殖スピードが速いです。

そのため窓に発生したカビを放置していると、あっという間に範囲を広げてフローリングやカーテンなどにも広がっていくかもしれません。

色柄もののカーテンに黒カビが発生した場合は除去が非常に難しいので、クリーニング業者によっては受け付けていないこともあります。

またカーテンはまだ買い替えたりできるのでいいですが、フローリングにも広がってしまうと最悪の場合リフォームが必要になることもあります。

余計な出費を防ぐためにも、カビを見つけたらすぐに除去しましょう。

5-2.カビアレルギーなどの健康被害

カビの被害で一番怖いのが健康被害です。

実はカビが原因で発症する恐れのある病気というのはたくさんあります。

  • アスペルギルス症
  • クリプトコッカス症
  • カンジダ症
  • 気管支喘息
  • 夏型過敏性肺炎
  • シックハウス症候群
  • 足白癬(水虫)
  • アレルギー性鼻炎

あくまで一例ですが、これらの病気はカビの菌である真菌によって引き起こされることがあります。

特に怖いのがアスペルギルス症やクリプトコッカス症のように、肺や気管支に入ることで引き起こされる病気です。

肺を切除することになったり、最悪なケースだと命を落とすこともあります。

そのような事態になってしまったら後悔してもしきれないでしょう。

特にカビの影響を受けやすいのが、小さいお子様や高齢者、免疫力が低下している方です。

自分や大事な家族の健康を守るためにもカビが発生した時は徹底的に除去するようにしてください。

6.窓にカビが発生する一番の要因は「結露」

カビは4つの条件が揃っている場所に発生すると言われています。

カビが発生する4つの条件
・水分
・温度(20~30℃)
・栄養源(埃や虫の死骸など)
・酸素

この4つが全て揃った時にカビが発生する為、どれか1つでも欠けさせることができればカビを防ぐことが可能です。

しかし酸素を無くすことはできないですし、人間が過ごしやすい温度とカビが好む温度が同じくらいなのでそこの調整も難しいでしょう。

また栄養源を絶つという方法もありますが、カビは少量の栄養でも繁殖するため完全に防ぐことは難しいと言えます。

そうなると一番調整できるのが水分ということになります。

水回り以外の場所であれば本来は濡れていないので湿度管理だけでいいのですが、窓は条件が揃うと結露が発生してしまいます。

これにより窓枠が濡れてしまい、カビが生育しやすい環境になってしまうのです。

ちなみに結露は空気中に含まれる水蒸気量と気温の変化によって発生します。

空気中に存在できる水蒸気の量を飽和水蒸気量と呼び、この飽和水蒸気量が限界を超えた時に水蒸気は水に変化します。

飽和水蒸気量は気温が低いほど低下するため、暖かい空気が冷えた窓ガラスに触れると水になり、それが結露として現れるのです。

そのため、外の気温の影響を受けにくい二重構造の窓ガラスや、室内の湿度が低く保たれている時などは、外と室内の気温差が大きくても結露が発生しないこともあります。

7.窓のカビを防ぐための5つの対策

窓のカビを防ぐために一番重要なのが結露対策です。

いかに結露の発生を防ぐか、いかに結露している時間を短くするかが大事になってきます。

またカビは繁殖するためには栄養源が必要になるので、それを取り除くことも大切です。

窓のカビを防ぐ5つのカビ対策
・結露したらすぐに拭く
・結露防止アイテムを使用する
・こまめに換気する
・定期的に窓の掃除をする
・除湿する

7-1.結露したらすぐに拭く

カビは生育するのにある程度時間を要しますが、濡れている場所ではカビの繁殖速度が速くなります。

そのため結露によって窓ガラスや窓枠が濡れた状態が続くというのは、カビの予防の観点から見るとよくありません。

また窓が結露するとカーテンが濡れてしまったり、床にも垂れてしまったりと、別の場所のカビ被害を引き起こす可能性があります。

手間にはなってしまいますが、窓の結露を見つけたらすぐに拭くようにしてください。

7-2.結露防止アイテムを使用する

頻繁に結露する場合は、こまめに拭いてもキリがないということもあるでしょう。

その場合は結露防止のアイテムを活用するという方法があります。

まずおススメなのが結露防止シートです。

結露防止シートは内部に空気を含んでいるので、シートを窓に貼ることで室内の暖かい空気が外の冷たい空気に触れにくくなり、結露の発生を抑えることができます。

また結露防止シートは断熱効果もあるため、冷暖房の節約にもなり一石二鳥です。

ニトムズ 窓ガラス 結露防止シート

出典:amazon

そして結露防止シートよりも手軽にできるのが結露防止スプレーです。

シートは窓ガラスに貼らなければいけないため、見た目が気になってしまうという方もいるでしょう。

しかしスプレーなら吹きかけるだけなので、見た目の変化はありません。

結露防止スプレーは撥水効果によって結露の水滴を小さくし、水だれを防いでくれます。

スリーエス 結露防止剤

出典:amazon

ただしスプレーの場合は定期的に吹きかけなければいけないという手間があります。

自分の生活環境に合う結露防止アイテムを見つけて是非活用してみてください。

7-3.こまめに換気する

窓を閉め切っていると湿気がこもってしまうので、こまめに窓を開けて換気するようにしましょう。

晴れた日に換気をすれば、乾いた空気を部屋に取り込み、湿った空気を外に出すことができるので部屋の湿度を下げることができます。

また結露は外と室内の温度差によって発生するものなので、窓を開けて温度差を無くすことで結露を抑えることができます。

寒い日は窓を開けるのが億劫になるかもしれませんが、窓だけでなく部屋全体のカビの予防にもなるので積極的に換気するようにしましょう。

7-4.定期的に窓の掃除をする

部屋の掃除とは違い、大体の方は窓の掃除の頻度は少ないでしょう。

年末の大掃除しかやらないという方もいると思います。

しかし窓は開け閉めすることで外から入ってきた砂埃や花粉が付きやすいですし、室内に溜まっている埃や虫の死骸なども付着しているでしょう。

これらの汚れはカビが繁殖する為の栄養源になります。

窓は湿度が高くなりやすい場所なので、そのような場所で栄養源もたっぷりあると、ものすごい速さで繁殖するかもしれません。

そこでおススメなのが1ヶ月に1回程度を目安に簡単な拭き掃除をすることです。

これでカビの栄養源を取り除くことができますし、いざ大掃除する時に楽にすることが可能です。

またこまめに掃除しているとカビが発生してもすぐに気付けるので、カビ取りの手間もほぼ掛からないでしょう。

7-5.除湿する

カビは湿度が60%を超えたあたりから活動を始め、湿度が高くなればなるほど活発になっていきます。

そして窓の結露は飽和水蒸気量の限界を超えると発生するため、湿度が高いとそれだけ結露しやすくなります。

そのため室内の湿度が高い時は除湿機やエアコンの除湿機能を使って湿度を下げるようにしましょう。

湿度の目安としては60%以下に保つのが望ましいです。

また天気の悪い日は洗濯物を部屋干ししているという方も多いと思いますが、これは室内の湿度を上げることになります。

できれば部屋干しは避けるようにしてください。

もしどうしても部屋干ししなければいけない時は、風通しをよくして、除湿しながら行いましょう。

8.まとめ

今回は窓枠に発生したカビの除去方法について解説しました。

一概に窓枠といっても素材が異なるため、本来はそれぞれカビ取りに使用する液剤が変わってきます。

しかしカビ取りマイスターキットは、1つであらゆる場所のカビ取りで使うことができます。

実際にカビ取り業者が使用している液剤を誰でも使えるように改良した商品なのでカビの殺菌力が高いですし、安全性に考慮されて作られているため有毒な成分は含まれていません。

これならお子様やペットがいるご家庭でも安心してご使用いただけます。

また、カビの状況やご自身の健康状態から個人でのカビ取りが難しいということもあると思います。

そういう時は無理せずにカビ取り業者に依頼することをおススメします。

カビ取りマイスターはこれまでに官公庁・上場企業から個人住宅まで5000件以上の施工実績があります。

また、海外の大学と提携して独自の液剤を開発したり、世界初技術としてカビ取り特許工法取得【特許第7029132号】などもあります。

カビは完全に死滅していないと再発する可能性があり、特に窓のように高湿度の場所だと繁殖のペースも速いので、徹底的に除去することが大切です。

弊社はカビの再発率が3年で5%以下と業界最高レベルの品質ですので、安心してご依頼いただけると思います。

もちろん窓以外のカビ取りも行っていますので、カビでお困りでしたら是非カビ取りマイスターまでご相談ください。

そしてカビは発生してから除去するのは大変なので、カビを防ぐために対策をとるのがとても大事です。

窓のカビを防ぐ5つのカビ対策
・結露したらすぐに拭く
・結露防止アイテムを使用する
・こまめに換気する
・定期的に窓の掃除をする
・除湿する

このようにカビ対策をすることでカビの発生率を大幅に下げることができます。

カビ取りや対策をしっかりと行い、カビのない綺麗な窓を目指してください。