
押入れのカビ取りを業者に依頼した方がお得になることも!?カビ取り前にやるべきチェックポイント
「衣類にカビが生えていたので、押入れの中身を全部取り出したら押入れ全体にもカビが生えていた」
「押入れの天井にカビのような染みを発見して、自力でカビ取りをしてみたけど効果がない」
押入れは閉め切っていることが多く、空気が循環しにくいため、一度湿気がこもると湿度が高くなりやすい場所です。
そのため押入れのカビに悩まれている方も少なくありません。
金銭的な問題から、多くの方は個人で押入れのカビ取りをしようとされていますが、実はカビの状態によっては個人で対処した方が業者に依頼するよりも費用が掛かってしまうケースがあります。
せっかく時間を掛けてカビ取りしたのに、そんな事態になってしまってはショックだと思います。
そこで今回、個人でカビ取りできるかできないか見極めるためのチェックポイントや、業者に依頼する際に必要なことなどをご紹介していきます。
この記事でわかること |
・個人でカビ取り出来る場合と業者に依頼すべき場合の判断方法 ・カビ取り業者に依頼する際に必要な情報 ・押し入れのカビの応急処置のやり方 ・カビ取り後のカビ対策方法 |
1.カビ取りを業者に依頼するべき?見極めるためのチェックポイント
1-1.すでに個人でのカビ取りできる限界を超えている
1-2.健康面などでカビ取りが難しい
1-3.今後悪化する恐れがある
2.押入れのカビを放置するのは危険
2-1.カビが原因で病気を発症
2-2.押入れから家全体にカビが広がる
2-3.リフォーム工事が必要になることもある
3.カビ取り業者に相談する際に必要な情報
4.カビ取り業者が来るまでの応急処置
5.押入れのカビを防ぐためには
5-1.押入れにカビが発生する理由
5-2.実際にあった押入れのカビの原因
5-3.押入れのカビ対策5つのポイント
6.まとめ
お客様の声
1.カビ取りを業者に依頼するべき?見極めるためのチェックポイント

市販のカビ取り剤は数百円から購入できるため、そちらの方がお安くカビ取りができます。
しかし、カビは癌のようなもので、少しでも残っているとそこから再発して繁殖していってしまいます。
普段目にする場所であればカビの再発にすぐに気づけますが、押入れの場合は収納している物の陰などに発生することも多くカビの発生に気付かないことがあります。
気付いた時には押入れ全体に広がっていて、収納していた衣類や布団などにもカビが移り、ほとんど捨てなければいけなくなるというケースも少なくありません。
そしてあまりにも酷いとカビ取り業者に依頼することになり、結局その分費用が掛かってしまいます。
このような事態にならない為にも、まずは自力でカビ取りができるのかできないのか見極める必要があります。
業者に依頼しようかどうか迷ったときには、以下の項目に当てはまるかチェックしてみてください。
チェックが多ければ多いほど、早急に対処した方がいいでしょう。
□ カビの生えた範囲が1㎡以上である
□ 自力でカビ取りしても再発してしまった
□ 自分でカビ取りしてもカビ臭さが酷い
□ 壁紙や床材の貼り換えなどリフォーム工事が必要である
□ 天井や目線上など高い部分にカビが生えている
□ カビアレルギーやカビによるシックハウス症候群をすでに発症している
□ 体力的にカビ取りが難しい
□ ペット、赤ちゃんなど抵抗力の弱い家族がいる
□ 梅雨時期や雨が続く時期である
1-1.すでに個人でのカビ取りできる限界を超えている
- カビの生えた範囲が1㎡以上である
- 自力でカビ取りしても再発してしまった
- 自分でカビ取りしてもカビ臭さが酷い
- 壁紙や床材の貼り換えなどリフォーム工事が必要である
- 天井や目線上など高い部分にカビが生えている
以上にチェックが付いている場合、すでにカビが広範囲に広がってしまい個人でカビ取りできる限界を超えている可能性が高いです。
1㎡以上の範囲のカビ取りを個人で行うことは非常に難しいものです。
また、カビは胞子を飛ばして繁殖しているため、見えない所にもカビが広がっているかもしれません。
カビ取りしても再発したり、カビ臭かったりするようでしたら、目視できるカビ以外にも発生している恐れがあります。
他にも目線より上など高い部分にカビが生えている場合は、位置的に個人で行うには難しいので、カビ取り技術のある業者に頼むのが確実です。
1-2.健康面などでカビ取りが難しい
- カビアレルギーやカビによるシックハウス症候群をすでに発症している
- 体力的にカビ取りが難しい
- ペット、赤ちゃんなど抵抗力の弱い家族がいる
カビアレルギーなどを発症していたり、ご高齢・妊娠中などでカビ取りが難しい場合は、無理してカビ取りすることはおススメ出来ません。
カビの胞子を吸い込むと健康面に悪影響を及ぼしますし、市販のカビ取り剤は塩素系のものが多く、大量に吸い込むと体調が悪くなってしまう方もいらっしゃいます。
また赤ちゃんや動物はカビによる悪影響を受けやすいので、早めに対処が必要です。
1-3.今後悪化する恐れがある
- 梅雨時期や雨が続く時期である
ご存じの方も多いと思いますが、カビが最も繁殖するのは梅雨などの暑くて湿度が高い時期です。
現在すでにカビが発生しているとなると、湿度の高い時期には更に悪化していく恐れがあります。
個人でやるには追い付かない場合がありますし、業者に依頼するにも広がる前の方が費用を抑えられるケースがあるので早めの業者に相談することをおススメします。
2.押入れのカビを放置するのは危険

すでにカビがかなり進行している方にお話を聞くと、「カビに気付かなかった…」という方もいますが、中には「気付いていたけど、見て見ぬふりしていた」という方もいらっしゃいます。
嫌なものからはつい目を背けたくなるものですが、カビの場合は放置しておくと悪化していくだけでデメリットしかありません。
もし押入れのカビを放置していると、このようなリスクがあります。
- 押入れ全体にカビが広がってしまい収納している衣類や小物類が全てダメになってしまった
- 寝ていてもカビ臭さが気になり睡眠に影響が出た
- カビ毒によりクシャミや咳、喘息などシックハウス症候群が酷くなった
- 他の部屋にまでカビが広がり、賠償金を請求されてしまった
押入れに収納していた高級布団にカビが発生して捨てる羽目になり、数十万円損したという例もあります。
そして何より怖いのが健康面の悪影響です。
2-1.カビが原因で病気を発症
カビの胞子は常に空気中を漂っていますが、本来はそこまでの量ではないので病気を発症することは少ないものです。
しかし、自宅の中でカビが発生していると、漂うカビの量が増えるので感染症やアレルギー、中毒などを引き起こす危険が高まります。
- アレルギー性鼻炎
- 気管支炎アスペルギルス症
- 夏型過敏性肺炎
- シックビル・シックハウス症候群
- 水虫
などなど、カビによって引き起こされる疾患があります。
押入れの場合、収納している布団や衣類にも移る危険性があります。
もしカビが移ってしまったら、毎日カビの生えた布団で寝ることになったり、外出時も衣類についたカビを吸い込むことになり、更に体に悪影響を及ぼすかもしれません。
2-2.押入れから家全体にカビが広がる
近年は、集中豪雨など雨量が多く、水害の影響を受けた結果カビが生えてしまうというケースも多く見られます。
例えば、押入れの天井にカビが少し生えているのを見つけていたがそのまま放置。
その後、1週間雨が続き、気が付いたら押入れだけでなく部屋の壁や天井全体にまでカビが広がっていたというケースもありました。
カビが増殖しやすい条件は以下の4つです。
- 温度20℃~30℃
- 湿度70%以上
- カビの栄養分がある
- 酸素がある
カビは生暖かくてジメジメした場所が大好きで、埃や虫の死骸などを栄養分にします。
その条件が揃った時に一気に増殖するので、湿度が高くて暖かい時期は危険です。
カビ取り業者に連絡してから実際にカビ取りしてもらうまでの間、少しでも進行を遅らせたいということでしたら、応急処置することは可能です。
その場合は、4.カビ取り業者が来るまでの応急処置を参考にしてカビ取りを行ってください。
2-3.リフォーム工事が必要になることもある
珪藻土塗装の押入れの壁にカビが生えてしまったケースなどは、一度塗装を全て剥がしてカビを殺菌し塗装を新しく塗り直すという工程も必要になる場合があります。
他にも、木材に水分がたまり、黒カビなどのカビの色素が沈着していると、カビの痕が残ってしまうことがあります。
カビ自体は殺菌されているので問題はないのですが、見た目が気になる場合はリフォームすることもあります。
すぐにカビ取りしていればカビ取り費用だけで済んだのに、放置したことでリフォーム費用も掛かることは少なくありません。
それだけカビは放置することで悪影響を及ぼすものなのです。
3.カビ取り業者に相談する際に必要な情報

初めてカビ取り業者に依頼する場合、何を言えばいいのか、どんなことを質問されるのかわからないと思います。
もし可能であれば、カビ取り業者に電話やメールをする前に以下のものを準備していただくとその後の流れがスムーズになります。
- カビの生えた場所や範囲(メジャーなどで範囲が計測できる場合には大まかな規模も)
- カビの色や特徴
- 間取り図や図面
- カビた場所のお写真
- いつごろからカビが生えてきたのか
全ての準備が難しければ可能な限りで大丈夫です。
カビは早めの対処が重要なので、可能な範囲で準備できたらすぐにカビ取り業者に相談しましょう。
4.カビ取り業者が来るまでの応急処置

押入れのカビ取りでは塩素系カビ取り剤を使用すると木材を傷めてしまうことがあります。
またしっかりとカビ取り剤を洗い流せないことで成分が残り、そこから腐食する危険があります。
押入れのカビの応急処置をする場合は、消毒用エタノールなどを使用するようにしましょう。
用意するもの |
・消毒用エタノール ・雑巾 |
ドーバー パストリーゼ77

出典:amazon



押入れのカビ取り手順
①窓を窓を開けて換気する
②押入れの中身を全て取り出す
③乾いた雑巾で押入れの埃などを取り除く
④押入れに消毒用エタノールを吹きかける
⑤しっかりと乾かす
これで押入れのカビの応急処置は完了です。
押入れに収納していたものを戻すと、衣類や布団にカビが移ってしまう恐れがあるので、できればカビ取り業者が来るまでは出したままにしておいてください。
すでに衣類や布団にもカビが繁殖している場合は、部屋などにカビが移ってしまう可能性があるので、処分するかそれらのカビ取りも早急に行うようにしましょう。
5.押入れのカビを防ぐためには

業者に依頼して完全にカビを除去してもらっても、現在のカビの生えやすい押入れのままでは再発してしまうことがあります。
そうならないようにするためにも、押入れにカビが生える原因を知る必要があります。
5-1.押入れにカビが発生する理由
カビが繁殖しやすいのは「温度」「湿度」「栄養分」「酸素」の4つが揃った時です。
その4つの条件が揃ってしまう原因は、以下のことが考えられます。
- モノの詰め込み過ぎによる通気性の悪化
- 全体的な換気不足
- 収納している小物や衣類、布団から押入れにカビがうつった
- 雨漏りによるもの
- 結露など湿気の蓄積
- 老朽化による配管の破損で、漏水が起こりカビの原因に
押入れは閉め切っていることが多かったり、物をたくさん詰め込んでいることで通気性が悪かったりするので、湿気がこもりやすくなっています。
また、着用した服や使用後の布団などは汗が染み込んでいることが多く、そこからカビが発生することがあります。
最初は1着の服にカビが発生しているだけだったのに、次第に他の服や押入れにもカビが広がるケースも少なくありません。
他にも築年数が古い建物の場合、老朽化によって雨漏りや漏水を起こしたことでカビが発生することがあります。
5-2.実際にあった押入れのカビの原因
今までにも押入れのカビに悩まれるお客様のご自宅をたくさん訪問し、施工してきました。
そこで実際にあった押入れのカビの実例をご紹介します。
- 大雨の影響で、マンションの2階から漏水が起こった影響で押入れが水浸しになり、その後カビが生えてしまった
- 北側の部屋の押入れにカビが生えて、壁紙にまで広がっていた
- 押入れの裏がお風呂で湿気の影響を受けてカビが生えていた
- 押入れに物をギュウギュウに詰め込み過ぎて風通しが悪くなったことにより、カビが広がった
- 梅雨時期に湿気がたまり、押入れの収納物がカビでいてことから押入れのカビを発見した
- 最初は、シミか押入れの汚れと思っていたがみるみる広がってきてカビ臭さが気になった結果、実際にカビが生えていた。
5-3.押入れのカビ対策5つのポイント
雨漏りや漏水などは突発的なことなので防ぐのは難しいですが、それ以外の原因は押入れのカビ対策をすることである程度防ぐことができます。
①除湿する
②定期的に換気する
③詰め込みすぎない
④濡れているものを入れない
⑤こまめに掃除する
①除湿する
最も簡単な方法は除湿剤を押入れの中に入れることです。
湿気は、真ん中よりも四隅、上よりも下に溜まりやすい傾向にあります。
下の隅に除湿剤を置くことで効果的に除湿できます。
除湿剤は湿気を吸い込むとそれ以上除湿できないので、すぐに新しいものと交換するようにしましょう。
addgood SUPER除湿でかでか

出典:amazon



②定期的に換気する
閉め切っていると湿気がこもるため、定期的に襖をあけて換気するようにしましょう。
晴れている日に行うか、エアコンで除湿した状態で行ってください。
襖を中央に寄せて両側を開けた状態で、押入れに向けて扇風機を回すと、効率的に空気を循環させることができます。
③詰め込みすぎない
隙間なくぎゅうぎゅうに詰めこまれていると、空気が循環されずに湿気がこもります。
難しいとは思いますが、いらない物は思い切って処分して押入れに隙間を作るようにしてください。

また、すのこを敷くと隙間ができるのでカビの防止になります。
特に桐などの吸湿性のあるものにするのがおススメです。
④濡れているものは収納しない
濡れているものを入れると、押入れの湿度を上げることになります。
着用後のコートや布団などを押入れに収納することもあると思いますが、使用後すぐにしまうと汗が染み込んでいることがあります。
衣類ならハンガーにしばらく掛けておいたり、布団なら起床後1時間くらい布団をめくった状態にするなど、湿気を逃がしてからしまうようにしてください。
⑤こまめに掃除する
埃や虫の死骸、人間の皮脂や髪の毛など、カビはあらゆるものを栄養分にします。
掃除をしていない押入れはそれらが溜まっていて、カビが繁殖しやすい環境を作り上げることになります。
こまめに押入れを掃除することでカビの繁殖を防ぐことができます。
6.まとめ
弊社、カビ取りマイスターにはカビでお困りのお客様からのお問い合わせがたくさん来ています。
そして弊社でカビ取りしたことで、カビの悩みから解放された方がたくさんいらっしゃいます。
お客様の声
以前リフォームを行って、すぐカビが発生したので、自分でカビ取りをしていたのですが、どんどんカビが酷くなるので、プロにお願いしました。壁紙の裏側にカビが侵食しているとのことで、下地から根本的にカビ取り・防カビを行ってもらいました。仕上がりは大変満足しています。(神奈川県 K様)
押入れは衣類や思い出の品など大切な物を収納する場所です。
そこにカビが発生すると、押入れだけでなく収納しているものにまでカビが移ってしまいます。
そうならないためにも、押入れのカビを完全に除去して大切な物を守り、カビのない快適な空間にしてください。