ひどいお風呂のカビを何とかしたい!自力でカビ取りする方法と業者に依頼する際のチェックポイント

「浴室の床や壁、天井全体に黒カビが発生してしまい、困っています。市販のカビ取り剤でカビ取り掃除をしてはいるのですが、すぐに再発しますし、全体のカビを取るには時間的にも体力的にも負担が掛かって大変です。カビ取り業者に依頼しようかと思っていますが、チェックした方がよいポイントなどありますか?」

カビが発生しやすい水回りの中でも、特に多くの方が困っているのがお風呂のカビです。

全国の20~40代の男女計1000人を対象に行ったリンナイの調査によると、84.4%の方が浴室内のカビに悩まされているとの結果がでています。

参考:梅雨時期のカビ事情を徹底調査 正しい知識を持っているカビ対策優等生はわずか3割!

お風呂にカビが発生するのは当たり前と思っている方も多いと思いますが、正しいカビ取りと対策をすることで、カビの発生頻度を大幅に減らすことは可能です。

是非この記事を最後までお読みいただき、ご自宅のお風呂場をカビのない清潔な空間にしてください。

この記事でわかること
・個人でできるお風呂場のカビ取り方法
・個人で難しくてカビ取り業者に依頼する場合のチェックするポイント
・お風呂場のカビ対策

1.お風呂にカビが発生する原因
2.自宅でできるお風呂場のカビ取り
   2―1.浴槽・床・壁などのカビ取り
   2―2.天井のカビ取りは危険!?やり方や注意すべきこと
   2―3.それでもカビ臭いならエプロン掃除も
   2―4.徹底的にカビ取り&防カビするならカビ取りマイスターキット
3.お風呂のカビ取りを業者に依頼するか迷った時は
4.カビ取り業者を選ぶ際の確認すべきポイント
5.大切なのは日々のカビ対策!お風呂のカビを防ぐ方法
6.まとめ

1.お風呂にカビが発生する原因

カビが発生しやすい場所とは以下の条件が揃いやすいところです。

・湿度が高い
・温度が高い(20~30℃)
・カビの栄養源がある
・酸素がある

カビは高温多湿で栄養源のある場所を好んで繁殖していきます。

そしてお風呂の場合、お湯を使うため必然的に湿度と温度が上がります。

また、浴室内には石鹸カスや皮脂、髪の毛、水垢などカビの栄養源となるものが豊富にあります。

その為、お風呂の使用後にしっかりと換気しないと、残っている水気や汚れからカビが繁殖していきます。

お風呂はこまめにカビ取りしていても、カビの発生条件が揃いやすいためすぐに再発しますし、放置しているとあっという間に広がる恐れもある場所です。

2.自宅でできるお風呂場のカビ取り

最後に水で洗い流せるお風呂は市販のカビ取り剤を使用してカビ取りが出来る場所です。

しかし塩素系カビ取り剤は皮膚に触れると肌が荒れたり、目に入ると失明する恐れがあるので、きちんと体を保護して作業する必要があります。

身に付けるもの
・ゴム手袋
・マスク
・ゴーグル
・長袖の服

また、酸素系の洗剤と混ざると有毒な塩素ガスを発生する恐れもあるので、他の洗剤と混ぜることは絶対にしないでください。

そして万が一の時の為に、必ず換気してカビ取り作業するようにしましょう。

2―1.お風呂のカビ取り方法

お風呂のカビ取りをするやり方をご紹介します。

用意するもの
・市販のカビ取り剤
・スクイージー(雑巾でも可)
・中性洗剤
・スポンジ

花王 カビハイター

出典:花王株式会社

カビ取り手順

①汚れを落とす
②カビ取り剤を吹きかけて放置する
③カビ取り剤を流す
④乾燥させる

①汚れを落とす

カビ取り剤をいきなり吹きかけずに、まずは水垢やヌメリなどの汚れを落とします。
通常のお風呂掃除と同じように中性洗剤とスポンジで行ってください。
その後、スクイージーなどを使って水気を取ってください。

②カビ取り作業する

カビの部分にカビ取り剤を吹きかけます。
カビ取り剤を浸透させるために10分ほど放置します。

③カビ取り剤を流す

シャワーでカビ取り剤を流していきます。
市販のカビ取り剤には水酸化ナトリウムが含まれていて、残留すると人体に悪影響を及ぼす恐れがあります。
残らないようにカビ取り剤を水で流してください。

④乾燥させる

スクイージーなどを使って水気を除去し、その後しっかり乾燥させましょう。

2―2.天井のカビ取りは危険!?やり方と注意すべきこと

天井にカビが発生している場合、重力でカビの胞子が落下し、浴室全体にカビを広げてしまう恐れがあります。

そのため、いくら床や壁のカビ取りをしても、天井のカビが残っているとそこから広がってしまいます。

しかし、天井に発生したカビ取りは個人でやるには危険を伴いますので、注意して行うようにしましょう。

用意するもの
・市販のカビ取り剤
・フローリングワイパー
・ドライシート

①しっかりと体を保護する
②フローリングワイパーでカビ取り剤を塗布する
③カビ取り剤を流し、乾燥させる

①しっかりと体を保護する

天井のカビ取りの場合、カビ取り剤が液だれして体や目に掛かる可能性があります。
目に入ると失明する恐れもありますので、絶対にゴーグルをしてください。
また、肌も極力出さないように作業しましょう。

②フローリングワイパーでカビ取り剤を塗布する

直接吹きかけると顔に掛かる危険が高まるので、ドライシートにカビ取り剤を吹きかけ、フローリングワイパーを使って天井にカビ取り剤を塗布します。
そして10分程度放置します。

③カビ取り剤を流し、乾燥させる

飛び散りに注意しながら、シャワーでカビ取り剤を洗いながらします。
別のドライシートをフローリングワイパーに付けて、水気を取り除き、乾燥させます。

2―3.それでもカビ臭いならエプロン掃除も

目につく場所のカビ取りをしたのにカビ臭いと感じている場合、もしかしたら浴槽のエプロン内にカビが発生しているかもしれません。

もし自分で取り外しができるようでしたら、取り外してカビ取りをしましょう。

手順は2―1.お風呂のカビ取り方法と同じで、汚れを洗い流した後にカビ取り剤を吹きかけて除去してください。

取り外せない場合は、カビ取り業者に依頼するのがいいでしょう。

また、カビ臭いと思っていたら、カビではなく排水口から上がってくる下水の臭いだったというケースも稀にあります。

配管が故障している場合は、配管業者に相談して修理してもらいましょう。

カビ臭さが原因なのか配管が原因なのかわからない場合は、まず一度カビ取り業者に相談してみてください。

2―4.徹底的にカビ取り&防カビするならカビ取りマイスターキット

カビ取りマイスターキットは、カビ取り業者が使用している液剤を誰でも使用できるように改良した液剤なので、カビの殺菌力は高くなっています。

更に防カビ剤もセットになっているので、カビを除去するだけでなく、再発を防ぐこともできます。

また安全性を追及して開発したカビ取り剤ですので、毒性の強い成分は含まれていません。

そのため、水回りだけでなく、壁や家具など市販のカビ取り剤が使用できない場所でもカビ取りできるので、1つ持っていると便利でしょう。

3.お風呂のカビ取りを業者に依頼するか迷った時は

お風呂は頻繁にカビが生える場所だからこそ、どこまで自力でカビ取り出来て、どこから業者に依頼した方がいいのかわかりにくいと思います。

もし悩んでいるようでしたら、1つの判断基準として以下のチェックポイントを活用してみてください。

  • カビが1㎡以上広がっている
  • 天井など手の届かない高い位置にもびっしりとカビが生えている
  • 何度も時間をかけてカビ取りしても再発してしまう
  • 市販のカビ取り剤が苦手で自力でカビ取りすると体調が悪くなるためできない
  • 忙しくて自分でカビ取り掃除をする時間がない
  • 腰痛や膝痛などがあり体力的にカビ取りをすることが難しい
  • カビアレルギーや持病のある家族がいて一刻も早くカビ取りをしたい
  • お風呂だけでなく洗面所やトイレ、室内の壁などカビが気になる箇所がある
  • 防カビコーティングをしてカビの再発を防ぎたい

該当する項目が多ければ多いほど、カビ取り業者に相談した方が良い状況と言えます。

また該当する項目が少なくても、お風呂のカビを徹底的に除去したいなどがあれば、一度相談してみてもいいと思います。

4.カビ取り業者を選ぶ際の確認すべきポイント

「お風呂のカビが酷いから、業者に依頼しよう」と思っても、実際どこに頼めばいいのかわからない方も多いのではないでしょうか。

まず、お風呂のカビ取りを業者に頼もうと考えた時、候補としてカビ取り業者とハウスクリーニングが出てくると思います。

お風呂の水垢などカビ以外で悩んでいるならハウスクリーニングを選ぶのがいいと思いますが、カビに悩んでいるならやはりカビ取り業者を選ぶべきです。

カビは再発しやすいため、専門知識があり、強力なカビ取り剤を使用しているカビ取り業者の方が確実です。

そしてカビ取り業者の中でもそれぞれ違いがあって迷うと思うので、選ぶ際のポイントをまとめました。

  • カビに関する知識が豊富にある
  • 現地調査に来てくれる
  • 使用するカビ取り液剤にこだわりがある
  • 対応が迅速
  • 近いところから来てくれる(遠いと出張費がかかることがあるため)
  • カビ取りだけでなく防カビコーティングも行っている
  • 料金が明確で分かりやすい
  • 施工件数が多く、実績がある

敢えて「金額が安い」は項目に入れていません。

もちろんコストパフォーマンスが高いことは大事です。

しかし「金額が安い=コストパフォーマンスが高い」とは限りません。

カビは、完全に除去できていなかったり、防カビ剤の効き目がよくなかったりすると再発を繰り返す可能性があります。

金額が安くても、カビが再発して何度も依頼することになれば逆に高くついてしまう恐れがありますので、値段だけで選ばない方がいいです。

これまでの施工件数が多く、個人宅以外にも大きな現場の経験もある業者はそれだけたくさんの方に選ばれているということなので、信頼できる可能性が高いです。

また、実際にカビ取り業者の方と話してみて、納得のいく説明をしてくれるか、お客様に寄り添った提案をしてくれるかなどで判断してもいいと思います。

5.大切なのは日々のカビ対策!お風呂のカビを防ぐ方法

お風呂は元々カビの発生条件が揃いやすい場所です。

せっかく業者にカビ取りしてもらっても、その後に掃除を怠っていたり、換気をしないでいたりすると再発する恐れがあります。

カビのないお風呂を目指すには、カビ取りよりも日頃からカビ対策を行うことが重要です。

①換気は常に行う
②使用後はスクイージーなどで水気を除去する
③お風呂掃除をこまめにする
④収納は床置きせず吊るす

①換気は常に行う

可能であれば24時間ずっと換気扇を回すようにしましょう。
換気扇の種類や電力会社にもよりますが、1ヶ月間で電気代は300円台くらいのことが多いようです。
少し電気代が上がっても、これでカビを防げると考えれば決して高くはないと思います。

②使用後はスクイージーなどで水気を除去する

手間にはなってしまいますが、使用後に水気を取るようにしましょう。
水に濡れている時間を減らすことで、カビの発生を抑えることができます。

③お風呂掃除をこまめにする

人間の髪の毛、水垢、石鹸カス、ヌメリなどはカビの栄養源になってしまいます。
こまめに掃除することでカビが繁殖しにくくなります。
また使用後にヌメリなどがあるようでしたら、最後に熱めのお湯で流すのも効果的です。

④収納は床置きせず吊るす

シャンプーボトルなどを床に置いていると、その下の部分がヌメリやカビの原因になります。
また、床に置いてあると掃除する時に邪魔になりますので、吊るす収納をすることで汚れにくくて掃除しやすくなります。

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出典:amazon

6.まとめ

お風呂はカビが発生しやすく、放置した場合にも一気に広がる可能性のある場所です。

もしカビの範囲が広かったり、再発を繰り返しているなら、カビ取り業者に依頼するのも良いと思います。

カビを完全に除去して、防カビしてもらうことで、その後のお風呂掃除の手間を減らすことができます。

健康被害から守るためにも、カビ取りで時間を無駄にしない為にも、是非一度カビ取り業者に相談してみてください。