物置に保管していたテントにカビ!?テントのカビ取り&カビ対策

「久しぶりにテントを使おうとしたら黒いポツポツしたカビが生えていた」
「テントに生えたカビを除去したいけど、どうやればいいんだろう?」

近年のキャンプブームでテントやタープを所持している方も増えたと思います。

しかしテントなどのアウトドア用品は、長期間物置などに保管していることが多く、久しぶりに使おうと取り出したらカビが生えていた…という経験をしたことがある方は少なくないでしょう。

そこで今回は、テントやタープにカビが生えてしまった時のカビ取り方法をご紹介します。

カビが生えないための対策も紹介するので、キャンプなどのアウトドアが趣味の方は是非この記事を参考にしてください。

この記事でわかること
・テントのカビを自力で除去する方法
・テントのカビを自力で除去できない時の対処方法
・テントにカビが生える原因
・テントのカビ対策

1.テントのカビを放置してはダメ!その理由は?
   1-1.健康への悪影響
   1-2.カビが広がって悪化する
   1-3.耐久性の低下の恐れ
   1-4.美観が損なわれて不快な臭いがする
2.テントのカビ取り方法
   2-1.事前準備
   2-2.カビ取り手順
3.自力でカビ取りできない時の対処方法
   3-1.プロに依頼してカビ取りしてもらう
   3-2.新しいものに買い替える
4.テントにカビが生える原因
   4-1.水分や高湿度
   4-2.適度に暖かい温度
   4-3.土壌や皮脂汚れなどの栄養源
5.テントのカビを防ぐための対策
   5-1.使用後はしっかり乾かす
   5-2.使用後に汚れを落とす
   5-3.定期的に外に干す
   5-4.防水スプレーを吹きかける
   5-5.収納場所の湿度管理をする
6.まとめ

1.テントのカビを放置してはダメ!その理由は?

テントやタープ、アウトドアチェアなどを久しぶりに使おうと思ったらカビが生えていたという経験をしたことがある方は多いと思います。

アウトドア用品は屋外で使用するため、水分や汚れが付着しやすく、カビの発生リスクが高いアイテムです。

そしてカビを発見した時にやってはいけないことがあります。

それはカビを放置することです。

何故ダメなのか、その理由を詳しく解説します。

1-1.健康への悪影響

カビはアレルギーや呼吸器疾患を引き起こす潜在的なリスクをはらんでおり、カビが繁殖したテント内で過ごしていると、健康に害を及ぼす恐れがあります。

もしカビの胞子や有害な化学物質が空気中に放散されていた場合、これらを吸入することで重要な健康問題を引き起こす可能性があります。

カビの胞子は微細な粒子で、吸入されると呼吸器に到達します。

これにより、アレルギー反応が引き起こされ、くしゃみ、鼻水、目のかゆみ、喉の痛みなどの症状が発生するかもしれません。

更にカビが放出する有害な化学物質であるマイコトキシンは、肺に悪影響を及ぼし、呼吸器疾患のリスクを増加させます。

特に小さいお子様や高齢者、喘息や気管支炎を抱える人は影響を受けやすいので注意が必要です。

1-2.カビが広がって悪化する

カビは何も対処せずに放置され続けていると、その間に範囲を広げてしまう可能性があります。

広範囲のカビ取りは非常に難しいため、プロに依頼するか、買い替えるかのどちらかになって、高額な費用が発生するでしょう。

また、カビの胞子が放散されていると、離れた場所にまでカビが移ってしまうことがあります。

もし物置などでテントを保管していると、一緒に保管しているものにまで移ってしまい、被害が拡大してしまう恐れもあるのです。

1-3.耐久性の低下の恐れ

カビはテントの生地やシームに侵入し、これらの材料を劣化させます。

テントがカビに侵されると、生地が脆くなり、強度が低下します。

これにより損傷が発生し、テントの寿命が短くなる恐れがあります。

そうなると修理をしたり、新しいものに変え買えたりすることになるため、費用が発生してしまうのです。

1-4.美観が損なわれて不快な臭いがする

カビがテントの外部に発生している場合、美観が損なわれ、不衛生な印象を与えます。

もしお気に入りのテントがそのような状態になってしまったらショックでしょう。

また、カビは特有の不快な臭いを発生させることがあります。

そうなると、テント内で快適に過ごすことができなくなり、楽しいはずのキャンプを台無しにしてしまうかもしれません。

2.テントのカビ取り方法

テントにカビが生えているのを見つけたら、悪化する前に早急に対処するようにしましょう。

カビ取りといえば、お風呂場などで使用している塩素系カビ取り剤を思い浮かべる方も多いと思います。

しかし、塩素系カビ取り剤は危険な成分を含んでいたり、強力な液剤によって生地を傷めてしまったりする恐れがあるため、テントのカビ取りで使用するのは控えた方がいいでしょう。

そこでおススメしたいのが、消毒用エタノールを使ったカビ取りです。

カビはアルコールに弱い性質のため、消毒用エタノールで死滅させることが可能です。

ただし消毒用エタノールは漂白効果がないため、黒カビなどの色素は落とすことができません。

またエタノールは揮発性が高いため、カビが死滅するまでたっぷりと吹きかける必要があります。

2-1.事前準備

用意するもの
・消毒用エタノール
・中性洗剤
・酸素系漂白剤(必要であれば)
・スポンジ
・タオル
・マスク
・ゴム手袋


カビの胞子を吸い込んだり、手が荒れたりするのを防ぐために、マスクとゴム手袋を身に付けて作業するようにしましょう。

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注意事項
・作業中は換気をする
・火気の近くで使用しない
・目立たない場所で試してから作業する

カビ取り作業中はカビの胞子が飛散しやすいので、外で行うか、もしくは換気しながら行ってください。

エタノールは引火する恐れがあるため火の近くでは使用しないでください。

カビ取りする前に目立たない場所で試して、問題がなければ作業を行うようにしましょう。

2-2.カビ取り手順

①消毒用エタノールを吹きかける
②中性洗剤でカビの汚れを除去する
③しっかりと乾かす

①消毒用エタノールを吹きかける
カビを死滅させるために、テントにたっぷりと消毒用エタノールを吹きかけてください。
それから15分ほど放置します。

②中性洗剤でカビの汚れを除去する
中性洗剤を水で薄めて、それをカビが発生している箇所に塗布してください。
スポンジで擦り、汚れを除去します。
この時、表面の防水・撥水コーティングが取れないように優しく擦ってください。
中性洗剤で落ちない場合、酸素系漂白剤を使用しましょう。
ただし酸素系漂白剤は色落ちする恐れがあるため、目立たないところで試してから作業してください。
汚れが落ちたら水でしっかりと洗い流してください。

③しっかりと乾かす
タオルで表面の水分を拭き取った後、風通しの良い場所でしっかりと乾燥させて終了です。

もしこの方法でカビ取りできないなら、「カビホワイト カビソフト除去スプレー」を試してみるのもおススメです。

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出典:amazon

このカビ取り剤は布団や畳にも使用できる液剤なので、テントでも使用できます。

カビが発生した箇所がしっかりと濡れるまで吹きかけて、しばらく時間をおきます。

目安としては30分ですが、長時間おいておくと傷めてしまう恐れがあるため、カビが取れていたら10分ほどで洗い流しても大丈夫です。

3.自力でカビ取りできない時の対処方法

カビの状態によっては、2.テントのカビ取り方法で紹介した方法でもカビが除去できないことがあります。

カビが完全に死滅していない状態で物置などにテントを保管していると、カビが再発して他の物にも移ってしまう恐れがあります。

そのため、自力でカビ取りが出来ない時はプロに依頼してカビ取りしてもらうか、買い替えるかのどちらかを選択するのがいいでしょう。

3-1.プロに依頼してカビ取りしてもらう

自力でのカビ取りが難しいなら、プロに任せるのが一番です。

テントは通常のクリーニング店では受け付けていないことが多いので、インターネットで検索して、テントのクリーニングを行っている業者に依頼するのがいいでしょう。

ただし、そのような業者はアウトドア用品のプロではありますが、カビのプロではありません。

カビの菌はしぶといため、通常の除菌では死滅しないことがあります。

その場合は、カビ取り業者のハーツクリーンで行っているガス滅菌がおススメです。

ハーツクリーンでは、医療機器の滅菌処理にも使われているエチレンオキサイドガス(EOG)を使用したガス滅菌を行っているため、死滅しにくいと言われている真菌(カビの菌)や害虫の卵でも根絶させることが可能です。

カビは少しでも残っているとそこから再発する恐れがあるので、徹底的に除去してもらいましょう。

3-2.新しいものに買い替える

テントのように大型のものはクリーニングするにしても高額な費用が発生することがあります。

そのため、もし今使っているテントが安価だったり、そろそろ買い替えを考えていたりするなら、思い切って新しいテントを購入するのもいいでしょう。

クリーニングに出した場合の費用と、新しく購入する場合の費用を比較し、選ぶようにしてください。

4.テントにカビが生える原因

カビは、発生してから除去するのは大変なので、カビが生えないように対策することが重要です。

そして対策するためには、カビのことを知らなければいけません。

まずカビは4つの条件が揃っている場所に発生します。

  • 水分
  • 温度
  • 栄養源
  • 酸素

では、何故この条件がテントに揃ってしまうのでしょうか。

酸素は、地球上であればどこでもあるものなので、それ以外の条件について詳しく解説します。

4-1.水分や高湿度

カビは生育に水分を必要とします。

テントが雨に濡れたりすると、水分がテントの生地やシームに浸透し、カビの成長に適した湿潤な環境が提供されてしまいます。

また、カビは高湿度の環境も好みます。

湿度が60%を超えたあたりから活動が活発になり、湿度70%以上の状態だと非常にカビが生育しやすい環境です。

これは使用中の湿度だけでなく、保管中の湿度でも言えることです。

テントを収納している物置やトランクルームに湿気がこもっていると、使っていない間にカビが繁殖してしまうことがあります。

特にテントが湿ったまま保管していると、更にカビの成長を助長してしまうので、しっかり乾燥させることが重要なのです。

4-2.適度に暖かい温度

文部科学省のカビ対策マニュアルによると、カビの生育可能温度領域は0~40℃で、生育最適温度は25~28℃だそうです。

要するに適度に暖かい気温の時、カビは早く生育します。

梅雨の時期はそのくらいの気温になることが多く、更に雨も多いため、カビが生えやすくなるのです。

参考:文部科学省カビ対策マニュアル[基礎編]

4-3.土壌や皮脂汚れなどの栄養源

カビは有機物を栄養源として利用し、繁殖していくものです。

テントの生地の表面には、皮脂汚れや食べ物の残りカス、虫や小動物の排泄物などの有機物が付着しやすいです。

また、テントは下の部分が直接地面に触れます。

土壌にはたくさんの微生物やカビの胞子がいるため、カビが生える条件が揃いやすいのです。

もし使用後に汚れが付着したままになっていると、保管中にカビが繁殖してしまうので、使用後は汚れを残さないようにすることが大事になってきます。

5.テントのカビを防ぐための対策

4.テントにカビが生える原因でお伝えした通り、カビは「水分」「温度」「栄養源」「酸素」の4つが揃っている場所に発生します。

そのため、この4つの中のどれか1つでも欠けさせるようにするのが大事です。

地球上にある限り酸素を無くすことは難しいですし、冷蔵庫のように冷えた場所に置くというのも難しいでしょう。

そのため、対策をするとすれば「水分」と「栄養源」を絶つという方法になります。

以下の5つの対策をすることで、カビの発生リスクを減らすことができるので、是非試してみてください。

  • 使用後はしっかり乾かす
  • 使用後に汚れを落とす
  • 定期的に外に干す
  • 防水スプレーを吹きかける
  • 収納場所の湿度管理をする

5-1.使用後はしっかり乾かす

カビの生育において最も影響を与えてくるのが水分です。

そのため、テントをしっかりと乾かしてから保管するというのが非常に大事です。

雨や朝露で濡れている時はもちろんですが、パッと見て濡れているように見えない時でも湿気を含んでいるため、乾かすようにしてください。

風通しが良い場所にしばらく干して、テントに含んでいる湿気を蒸発させましょう。

天気が良い日なら、キャンプ場で干して、乾かしてから持ち帰るようにしてください。

その時に芝生の上などに置くのではなく、ロープを張ったところにかけるなどしてください。

雨が降っていて乾かせないということであれば、自宅に持って帰ってからベランダや物干し竿にかけて干すようにしましょう。

5-2.使用後に汚れを落とす

テントは屋外で使うため、非常に汚れが付着しやすいです。

そのため、使用後のテントには、土の中にいる微生物や、人の皮脂や食べカスなど、あらゆる汚れが付着しているでしょう。

もし、その汚れを残したまま保管してしまうと、それがカビの栄養源になってしまいます。

カビの繁殖を防ぐためにも、使用後は汚れを落とすようにしてください。

水で湿らせた布で拭き取るだけでも汚れは落ちますが、できればアウトドア用品専用のクリーナーを使って汚れを除去しましょう。

そのようなクリーナーがないなら、中性洗剤で除去することも可能です。

汚れを落とした後のテントは水分を含んでいるため、風通しの良い場所でしっかり乾かすことは忘れないようにしてください。

5-3.定期的に外に干す

人によっては使用頻度が少なく、テントを長期間収納場所に入れっぱなしにしている方もいると思います。

テントの収納場所といえば、だいたい物置やトランクルームなど密閉された空間が多いでしょう。

このような密閉された空間は湿気がこもりやすく、カビが生えてしまうことがあります。

それを防ぐためにも、定期的に収納場所からテントを取り出して、風通しの良い場所に干すようにしてください。

これでテントの湿気を放出することができます。

また干す時に日光に当てれば、紫外線によって除菌することができます。

カビは紫外線に弱い性質があるため、非常に効果的です。

5-4.防水スプレーを吹きかける

通常テントやタープには表面に撥水・防水加工がされています。

しかし使っていくうちに効果が薄れてしまい、水が染み込みやすくなっていることがあります。

そんな時に行ってほしいのが、防水スプレーを吹きかけるということです。

これで水がはじくようになり、カビが発生しにくくなります。

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出典:amazon

5-5.収納場所の湿度管理をする

テントを使用した後、しっかりと汚れを落として乾かしていたとしても、保管場所が汚れていて高湿度だった場合はカビが生えてしまうことがあります。

そのため、収納場所のカビ対策も重要です。

物置やトランクルームなど、テントを保管する場所には除湿剤を置くようにしてください。

これで収納場所の湿気を取り除くことができます。

ただし除湿剤は効果が無くなるとそれ以上湿気を吸い取ってくれなくなるので、定期的に交換してください。

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出典:amazon

また、収納場所の物が多くて密集していると湿度が高くなりやすいため、不要なものは捨てて、通気性を良くするようにしてください。

そして定期的に収納場所の掃除をして、カビの栄養源を取り除くようにしましょう。

6.まとめ

今回はテントにカビが生えてしまった時の対処方法について紹介しました。

自力でカビ取りする場合は以下のやり方で行ってください。

①消毒用エタノールを吹きかける
②中性洗剤でカビの汚れを除去する
③しっかりと乾かす

こちらはテントだけでなく、タープなども同じようにできます。

もしこのやり方でカビが除去できない場合は、テントをクリーニングしてくれる業者に依頼するか、買い替えるかのどちらかにするのがいいでしょう。

そしてテントはカビが生えてから除去するのは大変なので、対策をしてカビの発生を防ぎましょう。

  • 使用後はしっかり乾かす
  • 使用後に汚れを落とす
  • 定期的に外に干す
  • 防水スプレーを吹きかける
  • 収納場所の湿度管理をする

特に大事なのは使用後に汚れや湿気を取り除いてから保管することです。

ここをしっかりと行うことで、カビの発生のリスクを大幅に減らすことができます。

正しいテントのカビ取りやカビ対策を行い、綺麗で清潔な状態を保ち、楽しいアウトドア活動をしてください。