カビの生えやすい環境とは!?10,000件の分析結果からカビ対策方法の提案

「ちゃんと掃除しているのに、何でカビが生えてしまうんだろう…」

「市販のカビ取り剤でカビ取りをしても、すぐに再発するのはどうして?」

こまめに掃除やカビ取りをしていても、カビの再発が繰り返されてしまうということがあります。

カビの発生頻度は、立地や建物の構造によって大きく変わってきます。

そのことを知らずに引っ越し先を決めてしまい、住み始めてからカビに悩まされ、結局再び引っ越すことになってしまった方もいらっしゃいます。

弊社ではこれまでにたくさんのカビの相談を受けて、10000件以上の現場を調査してきました。

その経験と分析結果から、カビの生えやすい環境や生活習慣などがあることが分かりましたので、この記事でご紹介します。

この記事でわかること
・カビの生えやすい環境の特徴
・カビの生えやすい部屋になってしまう生活の仕方
・すでにカビが広がっている場合の対処方法

もし引っ越しを検討中でしたら、カビの生えやすい環境を知ることでそのような物件を避けることができますし、すでにカビの生えやすい家にお住いの場合は生活の仕方を変えることでカビを防止することができます。

ぜひ最後までお読みいただき、カビの生えにくい家を目指してください。

1.カビの生えやすい環境はコレ!7つの特徴
   1-1.地下室などの低層階
   1-2.川の近くや湿地帯
   1-3.配管が老朽化している
   1-4.24時間換気システムがない
   1-5.窓がなく通気性が悪い
   1-6.浴室の湿気が蓄積しやすい
   1-7.結露が発生しやすい
2.カビが生えやすい部屋になってしまう6つのポイント
   2-1.換気をしない
   2-2.物が多い
   2-3.掃除の頻度が少ない
   2-4.万年床・敷きっぱなし
   2-5.家具を壁に付けている
   2-6.室内干ししている
3.既にカビ被害が広がっているならカビ取り業者に相談
4.個人でカビ取りするならカビ取りマイスターキット
5.まとめ

1.カビの生えやすい環境はコレ!7つの特徴

カビは4つの条件が揃っている時に発生しやすくなります。

  • 温度20℃~30℃
  • 湿度70%以上
  • カビの栄養分がある(埃や食べカス、人間の皮脂など)
  • 酸素がある

1つでも欠けているとカビは発生しにくくなりますが、逆に4つすべてが揃っていると、カビ取りしてもすぐに再発する恐れがあります。

そしてご自宅の環境によって、その条件が揃いやすくなります。

①地下室などの低層階
②川の近くや湿地帯
③配管が老朽化している
④24時間換気システムがない
⑤窓がなく通気性が悪い
⑥浴室の湿気が蓄積しやすい
⑦結露が発生しやすい

1-1.地下室などの低層階

弊社ではカビの相談を多くいただいておりますが、約80%が地下室や1~3階までの低層階にお住まいの方からのお問合せです。

地下室は基本的に窓がないため、湿気が溜まりやすい場所です。

また地下水位の上昇や配管の劣化などによる水漏れが起こることもあります。

そして1~3階の低層階も地面の湿気の影響を受けやすく、梅雨などの湿度の高い時期が続くと、カビにとっての好条件が重なり大量に発生する恐れがあります。

特に日当たりの悪い北側の部屋や床下などは要注意です。

1-2.川の近くや湿地帯

立地でいうと、河川が近い場所や湿地帯などは湿度が高く、カビの原因となります。

また斜面の家も、地面の湿気の影響を受けてカビが発生する場合があります。

他にも隣の家との距離が近かったり、近くに高層の建物がある関係で日当たりが悪くなると、カビが生えやすくなります。

1-3.配管が老朽化している

築年数が古く、配管や設備が老朽化していると、大雨などで雨漏りが起きたり、漏水が発生したりする可能性があります。

漏水や雨漏りはカビの被害だけでなく、放っておくと木材が腐るなど家にとって悪影響しかありません。

マンションにお住いの場合は、管理会社や大家さんに早めに相談をして、修理してもらいましょう。

戸建てにお住いの場合は修理業者に依頼して、直してもらってください。

1-4.24時間換気システムがない

2003年の建築基準法の改正によって、24時間換気システムが義務化されました。

そのため築年数が浅い新しい家には24時間換気システムが常設されていますが、古い家の場合には換気システムがないことが多いです。

その場合は、こまめに窓を開けて換気することでカビを防ぎましょう。

また、24時間換気システムがある家でも、換気扇を切ってしまっては意味がありません。

不在時でも換気は稼働するようにし、室内の空気を循環させるようにしましょう。

1-5.窓がなく通気性が悪い

集合住宅にお住まいの場合、部屋によっては窓がなかったり、窓があっても外廊下に面していて開けにくかったりすることがあります。

換気されていない部屋だと湿気がこもりやすいですし、カビは空気が滞留する場所に発生しやすいため、カビの原因になります。

窓のない部屋や窓が開けられない部屋は、別の部屋の窓を開けつつサーキュレーターを使うことで、空気の流れを作ってください。

1-6.浴室の湿気が蓄積しやすい

浴室の裏に部屋や収納場所がある場合、湿気が蓄積することがあります。

浴室の換気機能が不十分だったり、浴室の使用後にドアを開けっぱなしにしていることで他の部屋に湿気が逃げてしまうことで起こります。

浴室のドアは閉めて、換気を行うようにしてください。

それでも湿気がたまりやすい場合は、除湿機やサーキュレーターなどを使って湿気を逃がすようにしてください。

1-7.結露が発生しやすい

最近の家は高気密住宅が増えており、季節を問わず快適に過ごすことができるようになっています。

しかし、気密性の高い家というのは、室内の温度と外気の温度の差が大きくなりやすいものです。

断熱材が入っていない建物や窓ガラスが二重サッシなどになっていない場合は、特に外気温と室内の温度差が開きやすいので注意が必要です。

窓際などの外気に触れやすい箇所は結露しやすいので、こまめに拭いたり、定期的に換気するようにしましょう。

2.カビが生えやすい部屋になってしまう6つのポイント

カビの生えやすい環境にお住まいで、更にカビの生えやすい生活を送っていると、カビを防ぐことは非常に困難です。

これから紹介するカビの生えやすい部屋になる6つのポイントの中で、もし当てはまるものがある場合はすぐに改善するようにしましょう。

①換気をしない
②物が多い
③掃除の頻度が少ない
④万年床・敷きっぱなし
⑤家具を壁に付けている
⑥室内干ししている

2-1.換気をしない

常に締め切った状態にしていると、室内の温度と湿度が高くなりやすいため、カビが繁殖しやすくなります。

換気扇のある部屋なら換気したり、窓を開けたりして、定期的に空気の入れ替えをしてください。

また部屋だけでなく、クローゼットや押入などの換気も行うことで、収納スペースにカビが発生するのを防ぐことができます。

窓がなかったりして上手く空気が循環しない場合は、サーキュレーターや扇風機などを使用することをおススメします。

2-2.物が多い

クローゼットなどの収納場所がぎゅうぎゅうに詰めこまれていると、湿気がこもり、そこからカビが発生するケースがあります。

衣類にカビが発生し、その周りにある衣類にも移って、いざ着ようとした時にカビだらけになっていたという事態にもなりかねません。

また、物が多くてクローゼットに入らないからと言って、床に直置きしたり、収納箱やダンボールを部屋に置いている方がいます。

収納箱などを置くと、部屋の通気性が悪くなりますし、物の周りに湿気や埃が溜まりやすくなってしまいます。

不要なものは都度処分するようにし、室内の風通しを良くするように心がけましょう。

2-3.掃除の頻度が少ない

掃除の頻度が少ないと、埃や食べカスなどカビの栄養分になるものが蓄積されてしまいます。

温度と湿度が高く、栄養がたくさんあると、カビは一気に繁殖していきます。

カビだけでなく、ダニなども増えハウスダストの原因にもなるので、掃除はこまめに行ってください。

また、2-3.物が多いという話にもつながりますが、物が多いと掃除の際に移動させるのが億劫になり、掃除を怠ってしまうという悪循環に陥ります。

まずは不用品や使っていないものを処分し、スッキリさせてから掃除の頻度を上げることをおススメします。

また、空気清浄機を設置することで、空気中の埃やカビの胞子を減らすことができるので、掃除と併せて使用することをおススメします。

2-4.万年床・敷きっぱなし

人は寝ている間にコップ1~2杯の汗をかくと言われています。

その寝汗は約70%が敷布団、約30%が掛布団に吸収され、布団の湿度は上がりやすくなっています。

湿気を含んだ布団を敷きっぱなしにしていると、布団だけでなく、その下にある床やベッドにもカビが発生するようになります。

面倒だと思いますが、布団を敷いて寝ている場合は毎日畳むようにしてください。

どうしても面倒くさいということなら布団の下にすのこを敷いたり、折り畳みベッドを購入したりすることをおススメします。

マットレスでも常に敷いたままだとカビが発生する恐れがあるので、定期的に天日干しするようにしましょう。

アイリスプラザ すのこマット

出典: amazon

2-5.家具を壁に付けている

タンスやチェストなど大きい家具を壁面にピッタリとくっつけているご家庭も多いと思いますが、実はそれはカビの予防の観点から見るとあまり良くありません。

家具と壁の間に隙間がないと、そこに空気が滞留して湿気がこもります。

その結果、カビが発生しやすい環境になってしまいます。

通気性を良くするためにも、数センチでいいので隙間をあけるようにしてください。

2-6.室内干ししている

梅雨などの天気の悪い時期に多いと思いますが、洗濯物を室内干しすると部屋の湿度を上げることになります。

また、部屋だけでなく衣類もカビ臭くなる原因になります。

天気が悪かったり、防犯上どうして部屋干しするしかないという場合は、同時に換気や除湿するようにして、湿度を上がりにくくするようにしてください。

3.既にカビ被害が広がっているならカビ取り業者に相談

もしすでにカビの発生を繰り返していたり、カビの範囲が広かったりする場合は、一度カビ取り業者に相談した方がいいでしょう。

梅雨など雨が続く時期は、1週間ほど放置しているだけで、ぽつぽつ程度のカビが家全体に広がってしまうことがあります。

カビの被害を最小限にとどめるためにも、早急に決断することが大事です。

また、梅雨から夏にかけては施工依頼が殺到するためお待たせすることがあります。

依頼から施工までのタイムラグを考えて、早めに連絡することをおススメします。

4.個人でカビ取りするならカビ取りマイスターキット

どうしても業者に依頼することが難しいようでしたら、個人でもプロのようにカビ取りできるカビ取りマイスターキットをお勧めします。

カビ取りマイスターキットは、「市販のカビ取り剤でやってもすぐ生えてくる。でも業者に頼むと高額だから自分でカビ取りしたい」といったご要望を受けて、カビ取り業者の技術を手軽に出来るように改良した商品です。

また、カビ取り剤だけでなく、防カビコーティング剤も一緒に使う事でカビの再発を防ぐことができます。

安全性を追求し、使用した後でもすぐに暮らせるをモットーに液剤を開発しておりますので、ペットや小さいお子様、抵抗力の弱いご家族がいるご家庭でも安心してお使いいただけます。

5.まとめ

カビを予防する為には、日頃から掃除や換気、除湿をこまめに行うことが大切です。

しかし、気を付けていても環境要因でカビが発生してしまうことがあります。

カビが発生しやすい環境の7つの特徴はこちらです。

①地下室などの低層階
②川の近くや湿地帯
③配管が老朽化している
④24時間換気システムがない
⑤窓がなく通気性が悪い
⑥浴室の湿気が蓄積しやすい
⑦結露が発生しやすい

低層階や湿地帯、河川の近く、日当たりの悪い立地などは湿気が溜まり乾燥しにくいためカビの生えやすい環境と言えます。

また、室内の環境や設備で言うと、換気設備や窓が不十分で換気がしにくい部屋、老朽化が進んで漏水などが起こりやすい場所もカビの原因となります。

問題が起こっているようならすぐに修理するようにしましょう。

そして早めにカビ取りすることも大事ですので、手遅れになる前にカビ取り業者に相談してみてください。