エアコンのカビ臭さをなくす方法と業者に依頼する時のポイント

「季節の変わり目、久しぶりにエアコンのスイッチを入れたら、エアコンからカビ臭い匂いがしました。エアコンから出る風がカビ臭いので、とても気になりますし、喘息持ちの息子の具合も心配です。エアコンのクリーニング業者に依頼することも考えています」

暑い時には涼しく、寒い時には暖かく、私たちの暮らしやすい気温に調整してくれるエアコンは日々の生活になくてはならない存在です。

しかし、エアコンを使用しているとなんとなくカビ臭いと感じることはありませんか?

エアコン内は湿気が溜まりやすく、埃なども付着しやすいことから、気づいたら内部にカビが生えていたということがよくあります。

そして、エアコン内部に発生したカビの胞子がエアコンの空気と共に排出されることで、エアコンの風がカビ臭くなります。

もしそのまま何もせずに使い続けると、カビの胞子を撒き散らして室内にカビを発生させてしまう可能性がありますし、カビアレルギーやシックハウス症候群を発症するなど健康への影響が出る恐れもあります。

参考:厚生労働省「シックハウス症候群の対策ページ」

そうならないためにも、カビ臭さが気になったらすぐにエアコンの掃除をして、カビを除去することが重要です。

そこで今回は、個人で掃除できる部分の掃除方法や、カビ取り業者に依頼する際にチェックするポイントなどをご紹介します。

この記事でわかること
・エアコンのフィルター掃除のやり方
・掃除以外にエアコンのカビ臭さをなくす方法
・業者に依頼する際にチェックするポイント

1.どうしてエアコンはカビ臭くなるの?カビが発生する原因
2.エアコンのお手入れ方法と注意事項
   2-1.間違ったやり方はエアコンの故障の原因になる!
   2-2.エアコンのフィルター掃除のやり方
   2-3.お掃除機能付きエアコンの場合
3.掃除以外にもエアコンの臭いを消す方法
4.それでもカビ臭い場合はエアコン清掃業者に相談する
   4-1.カビの生えたエアコンのクリーニング業者を選ぶ際のポイント
   4-2.エアコンのクリーニング業者に依頼する際のチェックポイント
5.エアコンまわりの壁にカビが発生していたら
   5-1.エアコン以外にもカビ取りした方がいい場合とは
6.まとめ

1.どうしてエアコンはカビ臭くなるの?カビが発生する原因

カビの発生条件は以下の4つが揃った時です。

  • 湿度60%以上
  • 気温が20~30℃
  • 埃などのカビの栄養源
  • 酸素がある

湿度は60%を超えているとカビが発生しやすくなります。

湿度が高ければ高いほど繫殖スピードが速くなりますし、エアコン内部のように結露が発生しやすい場所は更にカビが繁殖しやすくなります。

またエアコンのフィルターなどは埃が溜まりやすいため、カビが繁殖する上で大事な栄養源になってしまいます。

このようにエアコンはカビが発生する条件が揃いやすいため、気付かないうちに内部でカビが発生し、エアコンを使用した時にカビ臭くなってしまいます。

もししばらくフィルター掃除をしていないということでしたら、綺麗に洗うようにしてください。

2.エアコンのお手入れ方法と注意事項

2-1.間違ったやり方はエアコンの故障の原因になる!

徹底的にエアコンを綺麗にしようと解体する方がいますが、エアコンは構造が複雑なため素人が行うと破損の原因になります。

そのため、個人でエアコン内部を掃除することはおススメ出来ません。

基本的に個人で行うことができるのはフィルターや吹き出し口などの部分だけになります。

また、フィルターにホコリが溜まったままだと電気代も余分にかかるので、省エネのためにもこまめにフィルター掃除を行いましょう。

参考:日立「エアコンにカビが生えてしまいました」

2-2.エアコンのフィルター掃除のやり方

それでは実際にエアコンのフィルター掃除のやり方をご紹介します。

用意するもの
・掃除機
・キッチンペーパー
・新聞紙
・マスク

カビを吸い込んでしまうとアレルギーやぜんそくの健康被害が生じる可能性があるので、マスクを着用するようにしてください。

フィルターの掃除の手順

①エアコンからフィルターを取り外す
②フィルターのホコリを掃除機で吸う
③フィルターの裏面からシャワーで洗い流す
④しっかり乾燥させる
⑤フィルターをエアコンに戻す

①エアコンからフィルターを取り外す
エアコンの電源を切った後、フロントパネル(エアコン正面のカバー)を開きます。
左右に1枚ずつフィルターはついているので、埃が落ちないように気を付けながら外してください。

②フィルターのホコリを掃除機で吸う
新聞紙を敷き、その上にフィルターを乗せて掃除機で吸い取ってください。
できればベランダなど屋外でやることをおススメします。
部屋にカビを巻き散らかさないためにも、掃除機を使用した後はパックを交換したり、ダストボックスを洗ったりしましょう。

③フィルターの裏面からシャワーで洗い流す
掃除機で取り切れなかった埃などを取り除くため、シャワーで水洗いします。
フィルターの裏面からシャワーを当てて、ホコリやカビを洗い流しましょう。

④しっかり乾燥させる
キッチンペーパーで水気を拭き取った後、風通しの良い場所に置いて乾かします。
湿った状態でエアコンに戻すとカビの発生原因になってしまうので、しっかりと乾燥させてください。

⑤フィルターをエアコンに戻す
フィルターをエアコンに戻し、終了です。

2-3.お掃除機能付きエアコンの場合

お掃除機能付きのエアコンの場合はフィルター掃除を自動で行ってくれるので、フィルター掃除の手間が省けます。

しかし、逆にそれでもカビ臭い場合は、ボックスに溜まった埃を取り除いたり、吹き出し口を拭くくらいしかやることがありません。

また、お掃除機能が付いているエアコンは通常のものより内部が複雑です。

そのため、エアコンのメーカーに問い合わせるか、エアコン専門の清掃業者に依頼してクリーニングしてもらった方がいいでしょう。

3.掃除以外にもエアコンの臭いを消す方法

熱交換器やドレンパンというエアコン内部に臭いがこびりついている場合、フィルター掃除では臭いが取れません。

そういう時は部屋の窓を開けた状態でエアコンを冷房16℃に設定し、1時間稼働させてみてください。

フル稼働させて臭いの元を放出し、窓を開けていることでその部屋に漂っている臭いも室外に出すことができます。

その後、1時間ほど送風運転をすることで、エアコン内部を乾燥させて、結露を蒸発させることができます。

これは臭いを取る時だけでなく、普段から使用後に送風運転することでカビの繁殖を防ぐことができるのでお勧めです。

高機能なエアコンの場合は、冷房後に自動で送風運転して内部を綺麗にしてくれるものもあるので、そのタイプのエアコンを使っているのであればやらなくて大丈夫です。

4.それでもカビ臭い場合はエアコン清掃業者に相談する

2-2.エアコンのフィルター掃除のやり方3.掃除以外にもエアコンの臭いを消す方法をしてもカビの臭いが取れない場合、内部の手の届かない部分でカビが発生している可能性があります。

これ以上自力で行おうとすると故障する恐れがあるので、メーカーに相談するか、エアコン専門のクリーニング業者に依頼しましょう。

4-1.カビの生えたエアコンのクリーニング業者を選ぶ際のポイント

  • カビに関する知識が豊富
  • 施工実績が多い
  • 口コミの評価が高い
  • 距離が近い(遠いと出張料金が発生することも)
  • 使用しているエアコンのメーカーに対応している
  • 電話やメールなどの対応が迅速

連絡を取っている中での安心感も選ぶ際の重要なポイントです。

また、業者に連絡する時には以下の内容を予めメモしておくとスムーズです。

4-2.エアコンのクリーニング業者に依頼する際のチェックポイント

  • いつからカビ臭いか
  • どのメーカーのエアコンで何年使用しているか
  • 何畳用のエアコンか
  • 送風口から見えるカビがあるか
  • 自動フィルター掃除機能は付いているかいないか
  • フィルター掃除は行ったか

状況によってはエアコンクリーニングよりも買い替えを行った方が良いケースもあるので、上記のチェックポイントを調べた上で業者に相談した方がいいでしょう。

また、エアコンは元々カビの生えやすい機械なので、カビの臭いがなくても定期的にクリーニングすることをおススメします。

本格的に暑くなる夏前は繁忙期で予約が取りにくくなるため、早めに連絡するようにしましょう。

5.エアコンまわりの壁にカビが発生していたら

エアコンによる結露が原因で、天井や壁紙にもカビが発生してしまうこともあります。

特に天井に発生したカビは厄介で、重力の影響でカビの胞子が落下したり、エアコンの風などで舞ったりして、他の部分にカビを移す危険性が高いです。

天井はカビ取りしにくい場所なので放置しがちですが、小さなカビがあっという間に部屋中に広がるというケースも少なくないので、早めに対処するのが重要です。

また、カビの胞子を吸い込むことで健康被害のリスクもありますので、病気を発症する前にカビを完全に除去するようにしましょう。

5-1.エアコン以外にもカビ取りした方がいい場合とは

以下に該当される場合は、エアコンのクリーニング業者だけでなくカビ取り業者にもご相談しましょう。

  • エアコンの結露により、エアコン周りの壁や天井にまでカビが広がっている
  • エアコンのクリーニングついでに、他の部屋のカビ問題を解決してキレイにしたい
  • エアコン使用時以外にも室内のカビ臭さが気になっている
  • 小さな子供やアレルギー体質の家族、病気を患っている家族がいるため室内のカビを除去したい

カビ取りマイスターでは、エアコンクリーニングだけでなく天井や壁のカビ取りも行っています。

エアコンと部屋のカビの両方にお困りの場合、弊社でしたらまとめて対応できるのでお勧めです。

6.まとめ

エアコンがカビ臭い時は、まずフィルター掃除を行ってください。

それから窓を開けて冷房16℃設定で稼働してみて、臭いの元を排出しましょう。

それでも改善しない場合は、エアコン内部にカビが発生している可能性が高いのでエアコンメーカーやエアコン専用のクリーニング業者に相談することをおススメします。

もし使用しているエアコンが古いようなら、買い替えるのも一つ手のです。

知識がない素人がエアコンを解体することは、故障の原因になるので行わないようにしましょう。

カビは湿度や温度、汚れなど条件が揃うと、あっという間に広がる恐ろしいものです。

特にエアコンは部屋中に風を送るため、カビを広げやすい特徴もあります。

カビの臭いが気になる時はすでにカビが繁殖している可能性が高いので、早めに対処することが重要です。

もしエアコンだけでなく、エアコン周りの天井や壁にもカビが発生している時は、一緒に部屋のカビ取りも業者に依頼してください。

弊社は部屋のカビ取りだけでなくエアコンクリーニングも行っていますし、4000件以上のカビ取り実績があるので安心してお任せいただけると思います。

エアコンのカビ臭さ、天井や壁のカビにお困りでしたら是非カビ取りマイスターまでご相談ください。