
「壁にうっすら黒いシミがある」「部屋がカビ臭いのに、見える場所にはカビがない」
そんな症状はありませんか?
実はその原因は、見落としがちな壁の内部で発生している夏型結露かもしれません。
結露というと冬に窓ガラスへ水滴が付く現象を思い浮かべる方が多いですが、
近年では夏のエアコン使用によって壁の内部に結露が発生し、見えない場所でカビが繁殖するケースが増えています。
2026年7月7日放送の日本テレビ「DayDay.」の特集VTRでは、カビ取りマイスター株式会社代表・三好が出演し、梅雨末期の家庭に潜むカビを検証。その中で、見落とされやすい「夏型結露による壁内部のカビ」についても紹介しました。
この記事では、夏型結露とはどのような現象なのか、壁内部でカビが発生する仕組みや見分けるサイン、
今日からできる対策まで、番組で紹介された内容も交えながらわかりやすく解説します。
目次
DayDay.で三好代表が「家庭に潜むカビ」を解説
2026年7月7日放送の日本テレビ「DayDay.」の梅雨のカビ特集に、カビ取りマイスター株式会社代表の三好がVTR出演しました。
番組では、5月の放送での出演時にもカビ測定を行った7人家族のご家庭を再び訪問し、梅雨時期に家庭内のさまざまな場所でカビの調査を実施しました。
クローゼットやカーテン、トイレなど、一見きれいに見える場所からも高いカビ数値が検出され、家庭内には目に見えないカビが潜んでいるとご紹介しました。
その中でも特に注目されたのが、「夏型結露(なつがたけつろ)」です。
結露というと冬に窓ガラスへ水滴が付く現象を思い浮かべる方が多いですが、夏でもエアコンの使用によって壁の内部で結露が発生し、気付かないうちにカビが繁殖してしまうケースがあります。
今回は、番組でも紹介された「夏型結露」の仕組みや、壁内部にカビが発生する原因、家庭でできる予防方法について詳しく解説します。
夏型結露とは?冬の結露との違い
「結露」と聞くと、冬に窓ガラスが濡れている様子を思い浮かべる方が多いのではないでしょうか。
しかし実は、**夏にも結露は発生します。それが今回、DayDay.でも紹介された「夏型結露(なつがたけつろ)」**です。
冬の結露は、暖房で暖められた室内の空気が冷たい窓ガラスに触れることで発生します。そのため、水滴として目に見えやすく、窓を拭くなどの対策も比較的行いやすいのが特徴です。
一方、夏型結露は少し仕組みが異なります。
梅雨や夏場は室内に湿気を多く含んだ空気が存在しています。この状態でエアコンを使用すると、冷たい空気によって壁や天井の一部が冷やされます。すると、壁の内部で水蒸気が結露し、水分が発生してしまうことがあります。
この結露は壁の中で起こるため、外からはほとんど確認できません。そのため気付かないまま湿気が溜まり続け、壁紙の裏側や断熱材、石膏ボードなどでカビが繁殖してしまうことがあります。
冬型結露と夏型結露の違い
| 冬型結露 | 夏型結露 |
| 冬に発生しやすい | 梅雨~夏に発生しやすい |
| 窓ガラスなど表面に水滴が付く | 壁や天井の内部で結露が起こる |
| 目で確認しやすい | 見えない場所で発生するため気付きにくい |
| 水滴を拭き取ることができる | 壁内部のため自分では対処が難しい |
夏型結露は、「見えない場所で進行するカビの原因」であることが最大の特徴です。
見た目には異常がなくても、壁の内部ではカビが繁殖しているケースもあります。
そのため、夏でもカビ臭さを感じたり、壁や天井に変色が見られたりする場合は、夏型結露による壁内部のカビを疑うことが大切です。
なぜ夏でも壁の中が濡れるのか
「夏なのに結露が起こるの?」と疑問に思う方も多いでしょう。
実は、暖かく湿った空気・空気中の水蒸気・エアコンで冷えた壁という3つの条件が揃うことで、夏でも壁の内部に結露が発生することがあります。
梅雨や夏は、室内外ともに湿度が高く、空気中には多くの水蒸気が含まれています。
この状態でエアコンを使用すると、冷たい空気によって壁や天井の一部が冷やされるのです。
すると、湿った空気が冷えた壁に触れた際に、水蒸気が水滴へと変化します。これが結露です。
窓ガラスのように表面で起こる結露であれば目で確認できますが、夏型結露はエアコンをつけていることが多いため、壁の内部でも発生し、気付かないまま水分が溜まり続けてしまいます。
その結果、壁紙の裏側や石膏ボード、断熱材などが湿った状態になり、カビが繁殖しやすい環境ができあがってしまうのです。
エアコンの冷風が長時間同じ壁に当たり続ける部屋や、断熱性能が十分でない住宅では、夏型結露が起こりやすい傾向があります。
一見すると何も異常がないように見えても、壁の内部ではカビが広がっているケースもあるため、夏が始まってからでも結露対策を意識することが大切です。
壁内部でカビが発生するとどうなる?
壁の内部で発生したカビは、表面に生えたカビとは異なり、どうしても発見が遅れやすいという特徴があります。
「見えないから大丈夫」と思っていても、壁の中ではカビが徐々に広がり、気付いた頃には被害が大きくなっていることも少なくありません。
見えない場所でカビが増殖する
夏型結露によって発生した水分は、壁の内部に留まりやすくなります。
その湿気を利用してカビが繁殖する場所は、主に次のような部分です。
- 壁紙(クロス)の裏側
- 石膏ボード
- 断熱材
- 柱や木材などの構造部分
これらは普段目にすることがないため、カビが発生してもすぐには気付けません。
特に壁紙の裏側でカビが広がると、表面に黒ずみやシミが現れた頃には、すでに内部で広範囲に繁殖しているケースもあります。
また、断熱材までカビが広がると、表面だけを掃除しても根本的な解決にはならず、壁紙の張り替えや一部リフォームが必要になる場合もあります。
放置すると室内にも影響する
壁内部のカビは見えない場所にあっても、その影響は室内にも及びます。
まず、カビが増殖すると独特のカビ臭が部屋全体に広がることがあります。
さらに、壁の内部で繁殖したカビは胞子を放出し続けるため、空気中にカビの胞子が飛散し、室内環境を悪化させる原因になります。
その結果、人によっては次のような症状が現れることがあります。
- 咳やくしゃみが続く
- 鼻水や鼻づまり
- 目や皮膚のかゆみ
- アレルギー症状の悪化
- 喘息など呼吸器疾患への影響
特に小さなお子さまや高齢者、アレルギー体質の方は影響を受けやすいため注意が必要です。
壁内部のカビは目で確認しにくいからこそ、「カビ臭い」「壁や天井に変色がある」といった小さなサインを見逃さず、早めに原因を確認することが大切です。
番組内では、カビの臭いは「学校の掃除で使われるぞうきんの臭い」と表現されていましたので、参考にしてみてください。
壁内部のカビを疑うサイン
夏型結露によるカビは壁の内部で発生するため、初期段階では目で確認することができません。
しかし、カビが繁殖すると建材や空気に変化が現れ、少しずつ異変を感じるようになります。
DayDay.でも紹介されたように、次のような症状が見られる場合は、壁内部でカビが発生している可能性があります。
壁や天井の黒ずみ・変色
壁や天井に黒っぽいシミや変色が現れた場合は注意が必要です。
もちろん、表面に付着した汚れである可能性もありますが、夏型結露によって壁内部で繁殖したカビが表面まで広がってきているケースもあります。
特に以下のような場所は確認してみましょう。
- エアコンの風が直接当たる壁
- 外壁に面した壁
- 窓の近く
- 天井との境目
一度、次亜塩素酸やアルコールで拭いてもすぐに黒ずみが現れる場合や、徐々に範囲が広がっている場合は、壁の内部に原因がある可能性があります。
コンセント周りがカビ臭い
そのほかに、番組で紹介された見分け方のひとつが、コンセント周辺からカビ臭さを感じるかどうかです。
コンセントボックスは壁の内部とつながっているため、壁の中でカビが繁殖すると、その臭いがコンセントの隙間から室内へ漏れ出してくることがあります。
部屋全体ではなく、コンセントの近くや、スイッチ周辺を確認してみてください。
この部分からカビの臭いが発生している場合は、壁内部にカビが発生しているサインかもしれません。
H3 壁紙の浮き・めくれ
番組での紹介はありませんでしたが、壁紙が浮いていたり、端の部分がめくれてきたりする場合も注意しましょう。
壁内部で結露が発生すると、壁紙の裏側に湿気が溜まり、接着剤が弱くなって壁紙が浮いてしまうことがあります。
また、その湿った状態が続くことで、壁紙の裏側や石膏ボードにカビが繁殖しているケースもあります。
「経年劣化だと思っていたら、壁紙をめくると全面カビだった」という事例も少なくありません。
このような症状が複数当てはまる場合は、表面だけを掃除しても根本的な解決にはならない可能性があります。
見えない壁内部までカビが広がっていないか、一度専門業者に相談することをおすすめします。
夏型結露を防ぐ3つのポイント
夏型結露は、一度発生すると壁の内部でカビが繁殖しやすくなります。
しかし、エアコンの使い方や室内環境を少し工夫するだけでも、発生リスクを抑えることが可能です。
DayDay.でも紹介された内容をもとに、家庭で実践しやすい対策をご紹介します。
エアコンは26〜28℃を目安にする
暑い日には室温を一気に下げたくなりますが、設定温度を低くしすぎると、壁や天井の一部が急激に冷やされ、夏型結露が発生しやすくなります。
番組では、エアコンの設定温度は26〜28℃を目安にすることをご紹介しました。
もちろん体調や熱中症対策を優先することが大切ですが、必要以上に室温を下げすぎないことで、壁内部との温度差を小さくし、結露の発生を抑えやすくなります。
冷風を一方向に当て続けない
エアコンの風向きを固定したままにしていると、同じ壁だけが長時間冷やされ続けてしまいます。
その結果、その部分だけ温度が低くなり、壁内部で結露が発生する原因になることがあるのです。
そのため、風向きはスイング運転に設定し、冷風を部屋全体に循環させることがおすすめです。
風が均等に行き渡ることで、壁の一部だけが極端に冷えるのを防ぎ、室内の温度ムラも少なくなります。
室内の湿度を下げる
夏型結露を防ぐためには、壁を冷やしすぎないことだけでなく、室内の湿度を下げることも重要です。
空気中に含まれる水蒸気が多いほど結露は発生しやすくなるため、湿度が高い日は次のような対策を取り入れましょう。
エアコンの除湿(ドライ)運転を活用する
除湿機を使用して室内の湿度を下げる
天気の良い日は換気を行い、湿気を外へ逃がす
特に梅雨時期は室内の湿度が高くなりやすいため、湿度計を設置して管理するのもおすすめです。
番組では、湿気は下の方に溜まるため、除湿剤は下の方に置くなどの対策をご紹介しました。
また、一般的に、室内の湿度は40〜60%程度を目安に保つことで、カビが繁殖しにくい環境づくりにつながります。
夏型結露は目に見えない場所で発生するため、気付いた時には壁内部にカビが広がっているケースもあります。
日頃からエアコンの使い方や湿度管理を意識し、結露が発生しにくい住環境を維持することが大切です。
番組ではクローゼットやカーテンにも高いカビ数値が
今回のDayDay.では、夏型結露だけでなく、家庭内の意外な所に潜むカビについてご紹介しました。
実際に家庭内のカビを測定したところ、見た目では分かりにくい場所や意外な場所からも非常に高い数値が確認されています。
クローゼット
番組では、クローゼット内に収納していた子ども服から9,184という高い数値が測定されました。
一般的に500以上でカビに注意、1,000を超えるとアレルギーの原因になる可能性があるとされており、3,000以上は汚染状態となり、トイレの便座よりも数値が高くなります。
そんな中で、9,184という数値は決して見過ごせるものではありません。
クローゼットのカビを防ぐためには、
- 衣類を詰め込みすぎない
- 風の通り道をつくる
- 天気の良い日に3時間ほど扉を開けて換気する
- 除湿剤は湿気が溜まりやすい下側に設置する
といった対策が効果的とご紹介しました。
クローゼットのカビ対策については、関連記事でも詳しく解説しています。
▶︎大事な服を守りたい!クローゼットの正しいカビ取り方法と5つのカビ対策
カーテン
窓際に設置されているカーテンの下の方に発生した黒いポツポツとしたシミからは、137,236という非常に高い数値が確認されました。
窓周辺は結露や湿気の影響を受けやすく、カーテンはその水分を吸収しやすいため、知らないうちにカビが繁殖しているケースがあります。
カビが発生してしまった場合は、酸素系漂白剤に30分〜1時間ほどつけ置きしてから洗濯すると、色落ちを抑えながらカビ対策ができます。
また、サッシや網戸にはホコリが溜まりやすいため、あわせて掃除することも大切です。
カーテンや窓周りのカビ対策については、関連記事で詳しく紹介しています。
▶︎窓の結露のせいでカーテンにカビ発生!?カーテンのカビ取りとカビ対策を解説
▶︎窓のサッシやゴムパッキンの簡単カビ取り3STEP【カビ対策のプロが解説】
トイレ
一見きれいに見えるトイレでも、ホコリが溜まりやすい場所ではカビが発生することがあります。
番組では、トイレのホコリはアルコールスプレーを使って月に1回程度掃除することで対策できるとご紹介しました。
また、すでにカビが発生している場合は、水で薄めた塩素系漂白剤をマイクロファイバークロスに含ませて拭き取り、その後水拭きを行う方法が有効です。
トイレのカビ対策や掃除方法についても、関連記事で詳しく解説しています。
▶︎トイレに黒カビ発生!カビ取りと対策方法【便器・タンク・ノズル】
壁の内部にカビが発生した場合は自力での対処は難しい
夏型結露によって発生するカビの厄介な点は、壁の内部で繁殖することです。
表面に発生したカビであれば市販のカビ取り剤で除去できる場合もありますが、壁内部のカビは壁紙の裏側や石膏ボード、断熱材の中で広がっているため、表面だけ掃除しても根本的な解決にはなりません。
また、壁の内部は目で確認できないため、「どこまでカビが広がっているのか」「本当に除去できたのか」を判断することも困難です。
場合によっては壁紙を剥がしたり、建材の状態を確認したりする必要があり、個人で対応できる範囲を超えてしまうケースも少なくありません。
そのため、壁の黒ずみやカビ臭、壁紙の浮きなど、壁内部のカビが疑われる症状がある場合は、無理に自分で対処しようとせず、専門業者へ相談することをおすすめします。
カビ取りマイスターでは、これまで5,000件以上の施工実績をもとに、表面だけでなく発生原因まで調査したうえで最適な施工をご提案しています。
「壁の中までカビが広がっているかもしれない」「原因が分からず何度も再発している」という場合は、お気軽にご相談ください。
まとめ 夏型結露による壁内部のカビは早めの対策が重要
今回のDayDay.では、梅雨から夏にかけて家庭内で見落としがちなカビの発生場所として、クローゼットやカーテン、トイレに加え、壁の内部で発生する「夏型結露」をご紹介しました。
夏は結露が起こらないと思われがちですが、エアコンによって壁が急激に冷やされることで、壁の内部に結露が発生し、気付かないうちにカビが繁殖してしまうことがあります。
壁内部のカビは目で確認できないため、壁や天井の黒ずみ・変色、コンセント周りのカビ臭、壁紙の浮きやめくれなど、小さな異変が重要なサインになります。
また、夏型結露はエアコンの設定温度や風向き、室内の湿度管理を見直すことで発生リスクを抑えられます。日頃から適切な換気や除湿を心掛け、壁を冷やし過ぎない使い方を意識することが大切です。
もし「カビ臭が消えない」「壁紙の裏までカビが広がっているかもしれない」と感じた場合は、無理に自分で対処せず、早めに専門業者へ相談することをおすすめします。
早期に原因を特定し、適切な対策を行うことで、住まいや健康への被害を最小限に抑えることができます。


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