トイレに黒カビ発生!カビ取りと対策方法【便器・タンク・ノズル】

「トイレの黒カビが頑固で除去できない。簡単にできる方法はないのだろうか?」
「何度もカビ取りしてもトイレにカビが生えてしまう。良い対策方法を知りたい」

カビは水分を好むため、トイレのような水回りはカビの発生リスクが高い場所です。

また、トイレは場所によってカビ取り方法が変わるため、どのようにカビ取りすればいいのか分からず困ってしまう方も少なくないでしょう。

そこで今回は、トイレのカビ取り方法を場所ごとに解説いたします。

カビを防ぐための対策も紹介するので、トイレのカビに悩んでいる方は是非参考にしてみてください。

この記事でわかること
・トイレのカビを自力で除去する方法
・トイレのカビを自力で除去できない時の対処方法
・トイレにカビが発生する原因
・トイレのカビ対策

1.トイレにカビが生えたら早めに対処しなければいけない理由
   1-1.健康被害の恐れ
   1-2.カビが悪化する
2.トイレのカビ取り方法
   2-1.便器のカビ取り
   2-2.タンクのカビ取り
   2-3.ノズル(ウォシュレット)のカビ取り
3.トイレの黒カビが除去できない時の対処方法
   3-1.酸性洗剤を使用する
   3-2.カビ取り業者に依頼する
4.トイレのカビが発生しやすい理由は「水分」「温度」「栄養源」
   4-1.【水分】水が跳ねやすく高湿度になりやすい
   4-2.【温度】密室で温度が上がりやすい
   4-3.【栄養源】汚れが飛び散りやすい
5.プロが教える!トイレのカビ対策4つ
   5-1.換気扇を回す
   5-2.こまめに掃除する
   5-3.タンクを清潔に保つ
   5-4.カビ対策アイテムを活用する
6.まとめ

1.トイレにカビが生えたら早めに対処しなければいけない理由

トイレにカビが生えていても「忙しいからまた今度やろう」と放置してしまう方もいると思います。

しかし、カビは生えているのを見つけたら早急に対処することが大事です。

その理由として、「健康被害」「カビの悪化」が考えられるからです。

1-1.健康被害の恐れ

カビを放置していると、その間に微細な胞子を放出します。

そしてこれらの胞子を吸い込むことでアレルギー反応を引き起こすことがあります。

アレルギー症状として、くしゃみ、鼻水、喉のかゆみ、目のかゆみなどが現れるかもしれません。

またアレルギー以外にも、カビは様々な病気を発症する原因になります。

例えば、アスペルギルスというカビが肺に侵入すると、肺アスペルギルス症と呼ばれる病気を引き起こす可能性があります。

他にも夏型過敏性肺炎や気管支喘息なども考えられます。

そのような病気を発症しないためにも、早期に適切な対処を行う必要があるのです。

1-2.カビが悪化する

カビは胞子を放出して広がっていくものです。

カビが放置されていると、胞子が他の部分に広がり、カビの増殖が進む可能性があります。

もし壁や床の表面にカビが付着して成長が進むと、壁紙や床材を損傷をさせたり、壁紙の裏などにカビが侵食していくこともあります。

そうなるとカビ取りだけでなく、壁や床のリフォームが必要になり、費用が高額になる恐れがあります。

カビは初期であれば、自力で対処できることがほとんどです。

カビを放置することは、カビ取りの手間を増やして、余計な出費を増やすことになるので注意しましょう。

2.トイレのカビ取り方法

1.トイレにカビが生えたら早めに対処しなければいけない理由でお伝えした通り、カビの放置は健康被害を引き起こしたり、カビを悪化させることになるので、見つけたらすぐにカビ取りをしてください。

ただし、トイレのカビは発生箇所ごとにカビ取り方法が変わってくるため、カビ取りしようとしてもやり方がわからないという方もいらっしゃるでしょう。

ここでは「便器」「タンク」「ノズル」のカビ取り方法を紹介します。

壁や窓などのカビ取りをしたい場合はコチラの記事を参考にしてください。

■関連記事■壁に発生したカビを除去する方法と業者に依頼する際のポイント
■関連記事■窓のサッシやゴムパッキンの簡単カビ取り3STEP【カビ対策のプロが解説】

続いて、カビ取り作業する時に身に付けるものや注意事項をお伝えします。

身に付けるもの
・マスク
・ゴーグル
・ゴム手袋
・汚れても良い長袖の服

注意事項
・酸性洗剤と混ぜない
・換気して作業する
・体を保護して作業する

塩素系カビ取り剤にサンポールなどの酸性の物質が混ざると、急激に分解して危険な塩素ガスが発生する恐れがあります。

実際に混ぜて使わなくても、酸性洗剤を使用した後に、しっかり流さずにカビ取り剤を使用した場合も塩素ガスが発生する可能性があるため、気を付けるようにしてください。

そしてカビ取り作業中は必ず換気をしましょう。

また、カビ取り剤は、皮膚を炎症させたり、目に入ると失明させたりする成分が含まれているため、マスクやゴム手袋などを身に付けて体を保護しながら作業してください。

2-1.便器のカビ取り

トイレの中で最も汚れやすい便器のカビ取り方法を紹介します。

もしこれから紹介するやり方で黒い汚れが落ちなかった場合、カビ以外の汚れの可能性があります。

その場合は3-1.酸性洗剤を使用するを参考にしてカビ取りしてください。

用意するもの
・塩素系カビ取り剤
・トイレブラシ

ジョンソン カビキラー

出典:amazon

花王 カビハイター

出典:花王株式会社

①塩素系カビ取り剤を吹きかける
②ブラシでカビを擦る
③カビ取り剤を洗い流す

①塩素系カビ取り剤を吹きかける
便器内の黒カビにカビ取り剤を吹きかけてください。
フチ裏など見えないところにもしっかりと吹きかけるようにしましょう。
カビ取り剤が浸透するまでしばらく放置します。

②ブラシでカビを擦る
トイレブラシで擦って残っているカビを除去してください。

③カビ取り剤を洗い流す
レバーを回して水を流し、カビ取り剤を洗い流してください。
流す時にカビ取り剤を含んだ水が床や便座などに飛び散った場合は、しっかり水拭きしてください。

2-2.タンクのカビ取り

タンクの中は常に水が溜まっているためカビが生えやすい場所です。

ここでは組み合わせタイプのトイレのタンクのカビ取り方法を紹介します。

用意するもの
・塩素系カビ取り剤
・スポンジ
・バケツ
・マイナスドライバー
・ナット(必要の場合)

①タンクの蓋を開ける
②カビ取り剤を吹きかける
③スポンジでカビを擦る
④水で洗い流す

①タンクの蓋を開ける
マイナスドライバーで止水栓を止めて、蓋を開けてください。
蓋を持ち上げるだけでは外れない場合は、蓋とタンクがホースで繋がっているタイプなので、蓋を少し持ち上げて、接続部分のナットを緩めて外してください。

②カビ取り剤を吹きかける
タンク内のカビが発生している箇所に塩素系カビ取り剤を吹きかけ、しばらく放置します。
ただし、塩素系カビ取り剤はタンクの中のゴムや金属を劣化させる恐れがあり、推奨していないメーカーもあります。
その場合は、中性洗剤や重曹を使うようにしてください。
またこの時にタンクのフタの裏もカビ取り剤を吹きかけて除去しておきましょう。

③スポンジでカビを擦る
スポンジで擦って残っているカビを除去してください。

④水で洗い流す
バケツに水道水を入れて、飛び散らないように注意しながらタンクに流し入れます。
カビ取り剤が残っていると、タンクの中の部品等を傷めてしまう可能性があるので、しっかりと流すようにしてください。
それから蓋を戻して、止水栓を緩め、洗浄レバーを回して水を流してください。

2-3.ノズル(ウォシュレット)のカビ取り

温水洗浄便座のノズルのカビ取り方法を紹介します。

ノズルのことをウォシュレットと呼んでいる方も多いと思いますが、正式にはウォシュレットはTOTOが販売する温水洗浄便座の商品名です。

そのため、この記事ではではノズルで統一して解説します。

用意するもの
・塩素系カビ取り剤
・歯ブラシ
・キッチンペーパー(必要な場合)

①ノズルを出す
②カビ取り剤を吹きかける
③歯ブラシでカビを擦る
④水で洗い流す

①ノズルを出す
ノズル掃除のボタンがある場合は、そのボタンを押してください。
無い場合は、電源を切ってから、ノズルの先端の突起をつまんで出してください。

②カビ取り剤を吹きかける
塩素系カビ取り剤を吹きかけ、しばらく放置します。
泡タイプは液だれしやすいので、キッチンペーパーなどを使ってパックすると効果的です。
カビ取り剤が浸透するまでしばらく放置します。
メーカーによっては塩素系カビ取り剤を推奨していないところがあるので、その場合は中性洗剤を吹きかけるか、トイレ掃除シートで拭き取るようにしてください。

③歯ブラシでカビを擦る
歯ブラシで擦って残っているカビを除去してください。

④水で洗い流す
水でしっかりとカビ取り剤を洗い流してください。
その後、ノズルを元に戻して終了です。

3.トイレの黒カビが除去できない時の対処方法

2.トイレのカビ取り方法で紹介した方法でカビ取りしても、「カビが除去しきれなかった…」という方もいらっしゃると思います。

その場合はこれから紹介する方法で対処をしてみてください。

3-1.酸性洗剤を使用する

便器の中の黒い汚れがカビ取り剤で落ちなかったということであれば、それは黒カビではなく、水垢や尿石による汚れかもしれません。

元々水垢は白っぽかったり、尿石なら黄色っぽかったりしているものですが、その汚れが蓄積していくと黒ずんでいきます。

そうなると黒カビとの区別がつきにくくなるでしょう。

そして、カビは酸性なのでアルカリ性であるカビ取り剤が効果的ですが、水垢や尿石はアルカリ性のため酸性に弱い性質です。

そのような汚れにはサンポールなどの酸性洗剤が効くので試してみてください。

ただし、1つ必ず注意してほしいことがあります。

それは絶対にカビ取り剤と酸性洗剤を混ぜないということです。

塩素系カビ取り剤に酸性の成分が混ざると、有毒な塩素ガスを発生させます。

これは命に関わるほど有毒なガスです。

カビ取り剤を使用して除去できないからと、洗い流さずにすぐに酸性洗剤を使用すると非常に危険です。

しっかりと洗い流した後に行っていただくか、心配であれば日を改めて作業するようにしましょう。

3-2.カビ取り業者に依頼する

カビがあまりにも酷い状態だと、自力でカビ取りしても除去しきれないことがあります。

カビは少しでも残っていると再発しやすいため、徹底的にカビ取りすることが大事です。

そのため自力でのカビ取りが難しいと感じたら、カビ取り業者に依頼することをおススメします。

カビ取りマイスターは、これまでに10000件以上のカビの現場の調査と5000件以上の施工実績があります。

その中には、官公庁や上場企業、病院などより高いレベルを求められる現場でも経験があります。

また、海外の国立大学と提携して開発したカビ取り剤を使用し、防カビにも力を入れているため、カビの再発率は3年で5%以下と業界最高レベルの品質です。

トイレのようにカビが再発しやすい場所は、是非カビ取りのプロにお任せください。

カビ取りマイスターなら徹底的にカビを死滅させ、防カビを行うことで、カビの生えにくいトイレにすることができます。

■関連記事■カビ取り業者に依頼すべきか判断する5つのポイント
■関連記事■こんなに違う!業者のカビ取りと個人のカビ取りの差とは

4.トイレのカビが発生しやすい理由は「水分」「温度」「栄養源」

カビは以下の4つの条件が揃っている場所に発生するものです。

  • 水分
  • 温度
  • 栄養源
  • 酸素

そしてトイレはこの条件が揃いやすい場所です。

その理由を詳しく見ていきましょう。

4-1.【水分】水が跳ねやすく高湿度になりやすい

カビは濡れている場所や湿度の高い場所を好みます。

そして水回りであるトイレはその条件が揃いやすい場所です。

タンクの中や便器の中には常に水が溜まっているため、そこからカビが生えてしまうことがあります。

また、水を流す時や手を洗う時に、壁や床などに水が飛び散ることもあるでしょう。

そしてトイレは狭くて密閉されている空間のため、高湿度になりやすい環境です。

常に換気扇を回していればいいのですが、そうでないと湿気がこもり、カビが繁殖しやすくなってしまうのです。

トイレに限らず水回りはカビが生えやすい場所です。

他の水回りのカビ取りやカビ対策に関してはコチラの記事を参考にしてください。

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4-2.【温度】密室で温度が上がりやすい

カビは20~30℃の温度の場所だと繁殖が早くなります。

トイレは一般的に他の部屋よりも小さく、換気が不十分なことが多いため、熱が蓄積しやすい環境です。

そのためトイレの中は適度に暖かく保たれ、カビの成長が促進されてしまうのです。

4-3.【栄養源】汚れが飛び散りやすい

人間が食事するのと同じように、カビも繁殖するには栄養源が必要です。

トイレは排泄物が発生する場所のため、尿などの有機物が豊富に存在します。

これらの有機物はカビの栄養源となります。

そして便器の周りには排泄物や水滴が飛び散り、汚れが表面に付着します。

特に便器の後方や床などは汚れがたまりやすく、湿度と結びついてカビの成長が進む可能性があります。

また、尿の中にはミネラルが含まれており、時間の経過とともに尿石が形成されることがあります。

これがカビの繁殖を助長する要因となることもあるのです。

5.プロが教える!トイレのカビ対策4つ

カビが発生するには「水分」「温度」「栄養源」「酸素」の4つの条件が揃っている必要があります。

逆を言うとその4つのどれか1つでも欠けさせることができれば、カビは発生しにくいということです。

ここではすぐにできるカビ対策を4つ紹介するので、是非試してみてください。

  • 換気扇を回す
  • こまめに掃除する
  • タンクを清潔に保つ
  • カビ対策アイテムを活用する

5-1.換気扇を回す

トイレは閉め切っていると湿気がこもり、湿度が高くなってしまうので、換気するようにしましょう。

トイレの使用時や掃除の時に換気扇を回すことで、湿気や臭いを外に排出することができます。

また、可能であればトイレの換気扇は常に回すようにしてください。

トイレは常に便器に水が溜まっているため、どうしても湿度が上昇してしまいます。

換気扇を回している分電気代は掛かりますが、その分カビが生えにくくなり、掃除も楽になるでしょう。

そして換気扇は詰まりがあると換気効果が低下してしまいます。

そのため、換気扇のフィルターや排気口が詰まっていないか定期的に確認し、必要に応じてクリーニングや交換を行ってください。

5-2.こまめに掃除する

こまめな掃除は、トイレのカビ対策において非常に重要です。

定期的な清掃を行うことで、汚れや湿気を除去し、カビの発生を抑えることができます。

まず、トイレは汚れを溜めないようにすることが大事なので、水滴や汚れをこまめに拭き取ることを習慣にしてください。

便器周りや便座、洗面台など、水が飛び散りやすい場所をすぐに拭き取るようにするだけで、トイレの掃除は格段に楽になります。

1日に1回、トイレを使ったついでに掃除シートで拭き取るようにして、週に1回しっかりと掃除することで常に清潔なトイレを保てるでしょう。

そうすれば汚れが蓄積しにくく、カビの生えにくいトイレになります。

5-3.タンクを清潔に保つ

トイレのタンクの中は、普段目にする場所ではないので掃除を怠りやすいでしょう。

しかし常に水が溜まっているタンクの中はカビが生えやすい場所の1つです。

そしてタンクの中にカビが生えると、水を流す度に便器にカビの菌を流すことになります。

便器にカビの菌が付着するのはもちろんですが、水の勢いで床や壁にも飛び散ることも考えられます。

そうならないようにするためにも、定期的にタンクの洗浄をして、カビの繁殖を抑制するようにしましょう。

5-4.カビ対策アイテムを活用する

トイレは汚れやすく、カビも生えやすいため、カビを防ぐためのアイテムがたくさんあります。

トイレの洗剤や掃除シートなどの汚れを落とすためのアイテムもありますが、置いておくだけで汚れを防ぐようなアイテムも多いです。

置くだけなら手間がかからないので、忙しい方でも続けられるでしょう。

是非そのようなアイテムを活用し、清潔なトイレを保つようにしてください。

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6.まとめ

今回はトイレのカビの除去方法を解説してきました。

カビを放置していると健康被害を引き起こしたり、カビが悪化して自力で対処は難しくなったりするため、カビを見つけたら早めに除去するように心がけましょう。

便器のカビ取り方法
①塩素系カビ取り剤を吹きかける
②ブラシでカビを擦る
③カビ取り剤を洗い流す

タンクのカビ取り方法
①タンクの蓋を開ける
②カビ取り剤を吹きかける
③スポンジでカビを擦る
④水で洗い流す

ノズルのカビ取り方法
①ノズルを出す
②カビ取り剤を吹きかける
③歯ブラシでカビを擦る
④水で洗い流す

もし自力で対処が難しいほどカビが広がっているようなら、カビ取り業者に依頼するようにしましょう。

カビ取りマイスターは、これまでに5000件以上のカビ取りの施工実績があります。

弊社では海外の国立大学と提携して開発したカビ取り剤を使用しており、更に防カビにも力を入れているため、カビの再発率は3年で5%以下と業界最高レベルの品質です。

トイレのカビが酷くて除去が難しい方、トイレのカビが再発を繰り返していて困っている方は、是非カビ取りマイスターまでご相談ください。

そしてカビ取りが終わったら、今度は再発をしないようにカビ対策をしましょう。

トイレのカビ対策
・換気扇を回す
・こまめに掃除する
・タンクを清潔に保つ
・カビ対策アイテムを活用する

自宅の中でもトイレはカビが生えやすい場所の1つです。

是非この記事を参考にしてトイレのカビ取りとカビ対策を行ってみてください。